傲岸不遜[語句情報] » 傲岸不遜

「傲岸不遜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

傲岸不遜の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
大井は何かの拍子《ひょうし》に、ぐるりとこちらへ振返った。顔を見ると、例のごとく傲岸不遜《ごうがんふそん》な表情があった。俊助は当然なるべきこの表情を妙にもの珍....
猿面冠者」より 著者:太宰治
ばかりで、もうその小説の楽屋裏を見抜いてしまったかのように、鼻で笑って巻を閉じる傲岸不遜の男がいた。ここに露西亜の詩人の言葉がある。「そもさん何者。されば、わず....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
田は、氏育ち少しくまされるを鼻にかけ、いまは落ちぶれて人足仲間にはいっていても、傲岸不遜にして長上をあなどり、仕事をなまけ、いささかの奇智を弄して悪銭を得ては、....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
ってテカテカ光っている。 「愚老、大槻玄卿でござる」こう云って坐って一礼したが、傲岸不遜の人間と見え、床の間を背にして坐ったものである。 「家人をお助けくだされ....
魔像」より 著者:林不忘
身の客のまえをも憚《はばか》らず、厚い褥《しとね》にドッカリあぐらをかいている、傲岸不遜《ごうがんふそん》、大兵《だいひょう》の人物、これが源助町乱暴者の隊長と....