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「僅々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

僅々の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
は日本に於いては破天荒の著書である。是を完成し終った後、先生は二月一日突然発病し僅々三十五時間で逝いた。二十余年に亘り、斯学の為めに心血を灑ぎ、あまりの奮闘に精....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ただけでも分ることである――そうしてこれが科学的の考察方法に与えた深い影響は実に僅々数十年前までも一般に支配していたのである。 シラクス(Syrakus)とア....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
少なくないのは誠に痛嘆に堪えない。 最終戦争が遠い将来には起るかも知れないが、僅々三十年内外に起るとは信じられない。 答 近い将来に最終戦争の来ることは私の....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は多数の降伏者を生じ、六月四日にはダンケルク陥落、遂にこの方面の作戦を終了した。僅々二週間で和、白両国は降伏。英仏軍の有力なる部隊は撃滅せられその一部が辛うじて....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
にあるを聞き、一夕これを訪うて会主に面す。会主曰く、この教会当府下に開きて以来、僅々数年を出でずといえども、十余個の分会を英国中に設立するに至れり。実に非常の進....
西航日録」より 著者:井上円了
月を迎うることを得たるは、深く氏の好意を謝せざるを得ず。 余がインドにあるは、僅々二十日間に過ぎず。その間なんらの視察もできざるはもちろんなれども、余の一見深....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
るものにして、今より七十三年以前には一人の白人種を見ざりし地なりという。しかるに僅々六、七十年間にして今日の隆盛をきたせるは、驚くべき発展というべし。博物館、美....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
国から平井に至る間、左右見渡すかぎりの焼野原で、数千本の煙突から煙の出て居るのは僅々七、八本に過ぎず、工業生産力の低下に今さらながら慄然とし、敗戦的観念に追いつ....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
の方では英国に於ける第一人者といって差支えないほどの研究者である。その大金庫は、僅々十一分のうちに見事にぎいっと開かれた。 ところが、この金庫の中に、卿をひど....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
、薬莢をひろってきた地点だったではないか。その地点から、電車の窓までの最短距離は僅々五十メートルしかなかったのだった。小さなピストルでも、容易に偉力を発揮できる....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
訳の判らないことであった。しかも、日頃忠実であって、深い信頼を懸けていた由蔵が、僅々の時間に、場所もあろうにこんな所に屍骸と化して横っているとは! 彼は、天井....
百喩経」より 著者:岡本かの子
めた条項からその中の幾千を摘出したものである。但し経本には本篇の小標題とその下の僅々二三行の解説のみより点載しては無い。本文は全部|其処からヒントを得た作者の創....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
のもの以外には外傷はなく、しかも、同人が西洋婦人人形を抱きてその室に入りてより、僅々十分足らずのうちに起れる事実なりと云う。その人形と云うは、路易朝末期の格檣襞....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
だけは役目として見ることが出来ますけれども、二万五、六千の僧侶中それを見得る者は僅々二、三百人に過ぎない。その他の僧侶はみな自分の室に蟄居して居なければならぬ。....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
一石の年貢で天部村から租借し、建家の承諾を得てここにも発展した。ここに於いてもと僅々八反半ばかりの地所に引移った六条村民は、船入の左右に渉り、高瀬川を越え、北は....