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「僧官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

僧官の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
連環記」より 著者:幸田露伴
、有るべき筈もないものだが、寂照が僧都にされたことは、赤染集に見えている。寂心は僧官などは受けなかったようだが、一世の崇仰を得たことは勿論であって、後には天が下....
胚胎」より 著者:宮本百合子
をつけたがよいのでの。 王 もうとうにきりがついて居るのじゃ、わしの方はの――僧官の任命権を得ようとお事の致いて居るのはお事が人間である限り必ずそうも有ろう事....
ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
イツ皇帝ヘンリー四世と衝突せざるを得ないことになった。正面衝突を惹起した原因は、僧官任命権を皇帝の手から羅馬法王庁へ取戻す問題からであった。グレゴリオ七世は断乎....
長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
が始めてこの職に補せられて以来、代々その長たるものを長吏と云っている。「拾芥抄」僧官の部に、 三井寺主 云之。 とある。叡山で座主、東寺で長者という類で、勧修....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
に僧侶にいたっては顔を洗い手を洗い着物も綺麗にしなくてはならんと言って、しばしば僧官から戒められますから、そりゃ幾分か綺麗なんですが、それとてもいろいろ種類があ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の補佐なり。補住職というがごとし。本山にはカノンと称するものあり。本山に従事する僧官の名なり。その長をデーンと称す。なお、僧長というがごとし。 国教宗にては堂....
法然行伝」より 著者:中里介山
《めいさつ》の上下でさえも焼き打ちが始まる宗教的確執、我慢の時に於て、何等の僧位僧官も無い平民僧の法然が、彼等の上に立って先達を勤むることが是認せられるというこ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
兄弟|牆に鬩ぎ、相殺し、 城と城との間、市と市との間、工業組合と 貴族との間、僧官と僧侶と信徒との間、 それぞれに争が出来、 目を見合わするものは皆敵である。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ノ輿に乗り、力者十二人がかつぎ、大童子、そば侍四人、仕丁らがつき添い、法橋以下の僧官やら一隊の侍やら、仲間、随聞、稚子まで目をうばうばかり華麗な列だった。――だ....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
き賤しき筋目の者とは同席せぬとまで威張っていたものであった。しかるにこの頃検校の僧官を有する座頭が江戸に下ったところが、弾左衛門は例の文書によって、エタ支配の下....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
僧まで、通じて法師と呼んだ。定家の『百人一首』には、喜撰法師だの素性法師だのと、僧官を有するもの以外の僧侶には、みな法師の語を用いてある。すでに平安朝から、下賤....