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僧寺
「僧寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
僧寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
由比《ゆい》正雪騒動のときまで前後三十年間ほど関八州一円に名をうたわれていた虚無
僧寺でしたから、鈍いようには見えてもさすがに伝六も右門の手下、早くもここへ回り道....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ころでした。 しかるに、行きつくとただちに右門の目ざし向かったところは、関東尼
僧寺の総本山なる青梅院《おうめいん》です。禅宗|曹洞派《そうどうは》の流れをうけ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
しい恋敵を、あくまで焦心してやろうではないか。信濃国八ヶ岳、立科山との谿合に、尼
僧寺院があると聞き、訪ねて行ったのもそのためだ。隠れ終わそうためだった」 月子....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、附近の虚空院鈴法寺の衰えたるをおこさんとして果さなかった。あの寺は関東の虚無
僧寺の触頭《ふれがしら》、活惣派の本山。下総《しもうさ》の一月寺、京都の明暗寺と....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
に当っていた。 扨ここで、寂光庵に就き掻い摘んだ説明をして置こうと思う。この尼
僧寺は、婦人の身で文学博士の肩書を持ち、自ら盤得沙婆と号する工藤みな子の建設に係....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
都へ来てだんだん貧乏しちまったもんだから、おらを、居酒屋へあずけて、自分は、虚無
僧寺へ入ッちまったんだよ」 と述懐する。 「だから、おら、どうしても、侍になり....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
人あなた様という強い力がありました。ところが、その一人さえ一昨年から、プイと虚無
僧寺へ隠れてしまい、心強くもお千絵様をすてておしまいなされました……。正直、わっ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
学の家も、またかれ自身も、恋人の身も亡びることになるのであった。 弦之丞が虚無
僧寺にかくれ、そのまま旅へ去ったのは、こうした切ない理由からであった。 「とにか....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
うとした時は、もう自分の腕くびが、固く対手につかまれていた。 「第一、山科に虚無
僧寺なんてあったかい? おめえはほんとに、可愛らしいお人形様だ」 「じゃあ……そ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
一色彩が書物に見え出しているのは、以上の二項あたりが、最も古いかと思う。 虚無
僧寺史を見ると、それより以前、楠正勝が、普化僧の群れに入って、宗門を漂泊していた....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
僧尼令の厳禁するところで、酒を飲み、肉を食い、五辛を服するものは三十日苦使せよ、
僧寺に婦女を停むる一宿以上ならば十日苦使せよ、五日以上ならば三十日苦使せよ、十日....