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「儀表〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

儀表の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
る。私のいま夢想する境涯は、フランスのモラリストたちの感覚を基調とし、その倫理の儀表を天皇に置き、我等の生活は自給自足のアナキズム風の桃源である。....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
して好いか分らぬ、此の時の余の気持は真に察して貰い度い、今まで女の手本とも人間の儀表《ぎひょう》とも崇め、此の女に見習って我が心を清くしようと、旦夕《あけくれ》....
三面一体の生活へ」より 著者:与謝野晶子
生活理想も建てず、何らの進歩した実際生活も開展している様子はないようです。社会の儀表たるべき人々が多数は見苦しい利己主義に専心し、その少数の尊敬に値する人々にし....
役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
。彼らは知識において一般国民よりもすぐれていたのはもちろん、道徳的にもまた国民の儀表たるべきものとしてみずからも任じ人もまたこれを許していたのである。少なくとも....
三国志」より 著者:吉川英治
ていた。 玄徳の態度は実に堂々としていた。温和にして諂わず、威にして猛からず、儀表俗を出て、清風の流るるごとく、甘露寺の方丈へ通った。 「さすがは」と、一見し....