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償金
「償金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
償金の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
負傷しているので、東禅寺の方からむずかしい掛け合いを持ち込んで来ました。まさかに
償金を出せとも云いませんが、その乱暴者を処分して、今後を戒めるようにしてくれと云....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
なかったので、そのために同教徒仲間から虐待されていた。とうとう彼らはたくさんな賠
償金まで出してうわべだけでもユダヤ教理を承認するように無理に説得しようと試みた。....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に過して、いたずらに雨や風や日光のもとにその惨状を晒しているのであろう。敵国から
償金を受取って一生懸命に仕事を急いでも、その回復は容易であるまい。 地理を知ら....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
はだれも行く用事のない場所であったという証言があったので、建物の請負人は一文の賠
償金もしはらわないというのである。 「ご亭主も気のどくな。運が悪かったのよ」 ....
「ランス紀行」より 著者:岡本綺堂
だに過して、いたずらに雨や風や日光の下にその惨状を晒しているのであろう。敵国から
償金をうけ取って一生懸命に仕事を急いでも、その回復は容易であるまい。 地理を知....
「時 処 人」より 著者:岸田国士
デンなどと結んだ第二パリ講和条約)はフランスに対して、連合国に七億七千万フランの
償金を支払えという条件を押しつけた。その上、連合国個別の要求がこれに加わり、かつ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ているのを見ると人をごく情深くし柔和にするのであった。それからまた、そこは殺人報
償金★の手広い取引でも名高かった。これも祖先伝来の智慧の一断片であって、この下界....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
振舞いを、お前もしたものじゃないか。普通、恩を知っている者なら、そんな五十円の賠
償金なぞ請求できぬところを、そうしたのは、余程おれを甘く見たのだろうが、そうはお....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
、これまた政府に近づきて利したること尠なからず。その一例を申せば、幕府にて下ノ関
償金の一部分を払うに際し、かねて貯うるところの文銭(一文銅銭)二十何万円を売り金....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
幸福という事も考えずに何かしら新しいことを発明しようと猛進して得たものは戦敗と賠
償金でした。斯かる無謀を敢てしたのはドイツ人の心の底に広大な温かい人類愛が欠けて....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
でむく犬のリックとラックに向うから遊で飽かれて仕舞った老人で食扶持の年金は独逸の
償金で支払われて居るのがエッフェル塔を指してこういった。 「そうすると、その不可....
「瘤」より 著者:犬田卯
て、二十五口かを出資しているはずであった。いざ清算となれば、それではどれほどの補
償金が背負わされるか分ったものではない。 薄氷の上に建てられた楼閣のような組合....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
ェルサイユ講和條約と一三二、〇〇〇、〇〇〇、〇〇〇金マルクという天文学的数量の賠
償金であり、そうして、その後に来たものは独逸と、その国民との悲惨きわまる飢餓であ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
らん」といって引っ捉まえるです。で、なかなか渡さない。すると花嫁の随行者はその要
償金の幾許を与えて、まず安全の通過を希いここに始めて通過し得らるるのです。もちろ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ランドへ凱旋することに、軍議は一決したのだった。キャデイズの市民たちから莫大な賠
償金が徴発されたばかりでなく、市街は丸裸になったうえに破壊され、そしてイギリス軍....