優曇華[語句情報] »
優曇華
「優曇華〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
優曇華の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
ては事を仕損ずる。小野さんはおとなしくして事件の発展を、自《おのずか》ら開くべき
優曇華《うどんげ》の未来に待ち暮していた。小野さんは進んで仕掛けるような相撲《す....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ったが、二の替りからは盆やすみで木戸止めという大入りを占めた。その替りの外題は「
優曇華浮木亀山」の通しで、切に「本朝廿四孝」の十種香から狐火をつけた。通し狂言の....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
の因縁で、斯道なにがしの名人のこぼれ種、不思議に咲いた花ならば、われらのためには
優曇華なれども、ちとそれは考え過ぎます。 それとも当時、新しいお学問の力をもっ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
風よりさきに来ても見るべく」 歌の発声も態度もみごとな源氏であった。僧都が、
優曇華《うどんげ》の花まち得たるここちして深山《みやま》桜に目こそ移らね と....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
んと冬吉がその客筋へからまり天か命か家を俊雄に預けて熱海へ出向いたる留守を幸いの
優曇華、機乗ずべしとそっと小露へエジソン氏の労を煩わせば姉さんにしかられまするは....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
と違って酸いも甘いも心得た通人だったから人をそらすような事は決して做なかった。『
優曇華物語』の喜多武清の挿画が読者受けがしないで人気が引立たなかった跡を豊国に頼....
「三国志」より 著者:吉川英治
と鳴り響いた呂布を相手にまわしたことは、張飛としてけだし千|載の一遇といおうか、
優曇華の花といおうか、なにしろ志を立てて以来初めて巡り合った機会といわねばなるま....