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優男
「優男〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
優男の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
の町の山寄《やまよ》りに住んでいました。萩野半之丞と言う名前だけ聞けば、いかなる
優男《やさおとこ》かと思うかも知れません。しかし身の丈《たけ》六尺五寸、体重三十....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
だな」 「ところが大違いですよ。みたところ五尺とねえ小男でね、そのうえ女みたいな
優男だったというんだから、ご番所のみなさまがたもその怪力っていうのが不思議だ不思....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
いましたが、御愛妾が病気保養に長い事滞在していて、同じ屋敷に名前を聞いただけでも
優男らしい霧島京弥というような若者が勤番していて、その上、御愛妾は上屋敷へ行った....
「獄中記」より 著者:大杉栄
を受けた四十幾つかの太った大男だった。もう一人は、やはり四十幾つかの上方者らしい
優男で、これは紙幣偽造で京都から控訴か上告かして来ているのだった。そして最後のも....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
いるのによく出食わした。 その男もやはり二十五、六の、細面の、どちらかと言えば
優男であった。 分銅のようないわゆるダ(漢字を忘れた)という奴を引きずって歩か....
「不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
ろう。これも、彼の虚弱から来ていることだろうと私は思っている。 いったいに、女
優男優はとにかく、文学者とファン、ということは、日本にも、外国にも、あんまり話題....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
暮から四十件、各地を合せると三百万円ぐらい稼いでいた。前科七犯の小男で、ナデ肩の
優男だという。 この犯人は極めて巧妙に刑事の盲点をついていた。 彼は芸者とつ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
があるが、好男子で、大そう如才がなくて、鼻筋も唇も目も、顔全体がみんな薄々とした
優男だな。この顔相はロベスピエールに似ているぜ。顔相の同じいものは、魂も同じいの....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
へ小僧にあがった根からの町人で腕が立つとも思われませんし、幸平も武道には縁のない
優男。ツカの根元までクラヤミの気配を狙って一刺しにできるのは相当の使い手でありま....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
たが、免許はとうに通り越していた。武骨かというに武骨ではなく、柔弱に見えるほどの
優男。そうして風流才子であった。彼は文学が非常に好きで、わけても万葉の和歌を愛し....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
!」
「は」と身近く寄り添ったのは、公卿侍の青地清左衛門であって、二十八、九歳の
優男であった。「何ご用にてござりまするか?」
「今夜のことは秘密にいたせ」
「か....
「牛」より 著者:坂口安吾
、自分の耳にも牛のようにきこえるのだった。 No1は跫音もたてないような痩せた
優男であった。女学生に人気があった。そのために、女学生は負けた彼をからかった。 ....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
伊田見男爵 伊田見男爵と名乗る
優男が、村の一小学教師をたずねて、この牛久沼畔へ出現ましました。 男爵令嗣は「....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
わね」 「しかもその女には支那人の情人があるんです。同じサーカスで奇術に出ていた
優男なんですが、今|上海で興業しているんです。伯爵は無論そんな男のあることは知ら....
「深夜の客」より 著者:大倉燁子
事仰しゃると、皆さんのお顔が恐しく見えますわ」 「冗談じゃない。尾越は女のような
優男だ。顔ばかりでなく、悪人だがどこか優しいところがあるとみえて一仕事やるとね、....