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元本
「元本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
元本の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
家衰えて、畑成文に託してこの巻を沽ろうとした。成文は錦小路中務権少輔頼易に勧めて
元本を買わしめ、副本はこれを己が家に留めた。錦小路は京都における丹波氏の裔である....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
概言の第一章のみでも、かように長くなったから、第二章以下は改めて続出とし、ここに
元本章の尻纏《しりまと》めに猴の尻の珍談を申し上げよう。 アリストテレスが夙《....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
ん、首実検のための頭だと云います、それから追々剃りまして糸鬢奴が出来ましたが、清
元本多と申して幇間やなんかは石垣に蜻蛉の止ったような頭に結いましたもの、只今では....
「涼亭」より 著者:田中貢太郎
れに火をつけて吸いだす】そこで釘が終ると、老人は塵尾を揮って、「清虚鏡に似たり、
元本塵無し」といったのですが、周の夢はそれと一緒に醒めたのですが、それから周の文....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
。例に洩れず、家系、史蹟、口碑が多い。 健吉さんに嘱して載せた高徳の肖像画も、
元本は津山市院ノ庄の作楽神社に伝わる木像の写しである。これは無断で相すまないが豊....