元老[語句情報] » 元老

「元老〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

元老の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
眠《だみん》を貪《むさぼ》り雌伏《しふく》しおるべき時には候わず明治維新の気魄は元老とともに老い候えば新進気鋭の徒を待って今後のことは甫《はじ》めてなすべきもの....
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
ふせ》っており、その右手にはイワン・イワーノヴィッチ・エローシキンといって、当時元老院の古参事務官であった、この上もなく立派な人物が教父として控えており、また教....
M侯爵と写真師」より 著者:菊池寛
で、押しの強いわりに毒がなく、どこか無邪気なところがあるために、写しに行く大臣や元老などという連中から、よく気に入られるようです。 去年死んだ前首相のT伯爵な....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ら帰るとき電車の中で押されても、腹がへっていて押しかえす力がないという。きょう枝元老人から手紙が来て(企画用紙送り来る)「この用紙を届けに行くべきながら、お粥腹....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
ピサロには、どうあっても同感出来ない。印象画派生き残りの唯一の巨匠で、現在官展の元老であるピサロは貧乏ではあるまい。十分こどもに学資を与えられる身分である。たと....
近時政論考」より 著者:陸羯南
における経済学の拡張者たり。第一期にありておもに経済財政の学を講じたる学者は今の元老院議官神田孝平氏なりといえども、その後政府に事えて実地の政務に当たり、学説を....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
会が文人の権威を認めないからである。坪内君が世間から尊敬せらるゝのは早稲田大学の元老、文学博士であるからで、舞踊劇の作者たり文芸協会の会長たるは何等の重きをなし....
今昔茶話」より 著者:国枝史郎
ッテ相手に講和談判をやっている時、米国の鉄道王ハリマンが日本へやって来て、日本の元老連を説き折角日本国民が血を流して取った満鉄を、買い取ろうとした。元老連はそれ....
世界の裏」より 著者:国枝史郎
しかし、ハンニバルは、貴族、富豪、特権階級の集まりであるところの、最高政治機関の元老院、及びそれに追随するある衆愚の排撃によって、故国を去り、流離の後に自殺した....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
がごとく、雪代の羽織を引被った。 しかり。――十五の年|渠を養子にした、当流の元老にして大家だった養父も正に同じ事を歎いたそうである。上京の当時、八郎は舞台近....
四十年前」より 著者:内田魯庵
る日本の家庭が不思議でもありまた不愉快で堪らなかったそうだ。殊にテオドラ嬢の父は元老院議官であったが、英国のセネートアの堂々たる生活ぶりから期待したとは打って変....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
責任を帯びてやりますので、その他はまあ次官のようなものです。宰相もまた同様で一番元老の人が実際の権力を持って居るので、その他は次官のようなものでほとんど自分の意....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
に供えたのである。その後、俊成は九条兼実、その子の後京極良経を背景として、歌壇の元老となり、数々の歌合に殆ど一人で判者となり、作者としても衰えを見せず、建仁三年....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
一同はドッと笑った。 兎が叫んだ。 「小山健三さんに聴いてみい――大阪財界の元老がよく市長を引っ張ってくるから、小山さんが知っているかも知れぬ」 「そうだ、....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
が一斉にこちらを向く、そうして堅くなっている。 潮音の旧い社友で、土地の歌壇で元老株のお医者さんの山下秀之助君が一場の歓迎の辞を述べて、これが済むと、また皆が....