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「元老院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

元老院の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
ふせ》っており、その右手にはイワン・イワーノヴィッチ・エローシキンといって、当時元老院の古参事務官であった、この上もなく立派な人物が教父として控えており、また教....
近時政論考」より 著者:陸羯南
における経済学の拡張者たり。第一期にありておもに経済財政の学を講じたる学者は今の元老院議官神田孝平氏なりといえども、その後政府に事えて実地の政務に当たり、学説を....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
勤めなさいましたので」 下婢「何とか云いましたっけえ、お寺見たような名で、アノー元老院とか云う」 治「えゝー成程、左様でございますか、それじゃア上等の官員さまで....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
長官もしくは代理の次官を集めて、或る問題を出して評議させらるる事になった。議長は元老院の副議長の河野|敏鎌《とがま》氏で、議案はおもに内務省、大蔵省から出して両....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
産であった。あのゴール人特有の大胆さ、狂気じみた理性と皮肉と勇壮との精神、ローマ元老院議員らの髯《ひげ》をむしりにゆき、デルポイの寺院を略奪し、笑いながら天に向....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ものです。無限なるものから欺かるるほど愚かなことはない。私は虚無である。私は自ら元老院議員虚無伯と呼ぶ。生まれいずる前に私は存在していたか。否。死後に私は存在す....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
あり、ヘリオガバルスの下においてもそうである。しかるにシーザーの下にあるローマの元老院においては、発する糞尿《ふんにょう》の匂いも鷲《わし》の巣のそれである。 ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ったシーザーは、民衆から来るもろもろの地位をおのれから出るもののように人に授け、元老院に姿を現わさず、エウトロピウスが言ったように、王のごときまたほとんど暴君の....
桜の園」より 著者:神西清
たっけ。このシメオーノフ=ピーシチクという古い家柄は、どうやらあのカリグラ皇帝が元老院の議席につけた例の馬から出ているらしい、とさ。……(腰かける)だが、困った....
南国太平記」より 著者:直木三十五
五代才助 右カビテン視察の事 開成所掛大目付 町田民部(後の久成、元老院議官) 小姓組番頭 村橋直衛 当番頭 畑山良之助 同....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
これを俗務外に安置して、その生計を豊にし、その精神を安からしむるに若《し》かず。元老院中二、三の学者あるも、その議事これがために色を添うるに非ず。海陸軍中一、二....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
態度が気に入ったとて話を進め、佐善氏の仲介で川田氏の養子にきまりました。川田氏は元老院議官で西氏ともお役向の知合です。ところが川田氏があまり次兄を愛されるので、....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
領袖ランジュルー代議士で生活困難家族多数という報告が来た。 三日後に前大臣で、元老院議員ドショーモンが来、その翌日ポナパル党出身代議士アルビュフェクス侯爵が来....
世界の裏」より 著者:国枝史郎
しかし、ハンニバルは、貴族、富豪、特権階級の集まりであるところの、最高政治機関の元老院、及びそれに追随するある衆愚の排撃によって、故国を去り、流離の後に自殺した....
四十年前」より 著者:内田魯庵
る日本の家庭が不思議でもありまた不愉快で堪らなかったそうだ。殊にテオドラ嬢の父は元老院議官であったが、英国のセネートアの堂々たる生活ぶりから期待したとは打って変....