充てる[語句情報] »
充てる
「充てる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
充てるの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の中で一番大きいからこれを支那の巨蟒《きょぼう》に充《あ》てたものか。普通に蟒に
充てるウワバミは小野蘭山これを『和名抄』の夜万加々智とす。深山に棲み眼大にして光....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
に従事する。生活資料の分量は、また、他国では通常用いないような動物や植物を食物に
充てることによっても、増加されるのである3)。 1) Duhalde's C....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
である。これらの森林地を売却した農業者も、家畜を放牧し、家屋、修理、及び薪炭用に
充てるに足る木材を伐採する権利は、法律上これを留保しておかなければならぬ。 住....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ふるまいをしました。私も少し預けてあった金銭もありましたので、それを当夜の費用に
充てるよう師匠に申しましたが、師匠は自分ですべてを支払いました。当夜の勘定その他....
「マルクス主義と唯物論」より 著者:三木清
る。車の中には高位高官の人もあるであろう。場末の商人もあるであろう。また悲しみに
充てる人もあり、喜びに溢れたる人もあるであろう。しかしながらこの場合それらの人々....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
時代は、月給は三十五円でありましたが、その中から五円を割いて一人の弟子の生活費に
充てるとして、次第上がりに月給が殖えても、三年目に五円位のものですから、その割に....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
に忙がしくなった。「農業倉庫」に入れてある米を、倉荷証券で売り払って、争議資金に
充てることにした。 争議団小樽出張委員伴、阿部外十三名は、組合旗、流し旗をたて....
「ウスナの家」より 著者:マクラウドフィオナ
、 女たちは色よき衣をつけ、幾重にも編みたる長き捲毛《かみ》を持てり。 君が家に
充てる歓喜《よろこび》あれば、人に老は来らじ、 ああ、気高く厳《いつく》しく、冷....
「富籤」より 著者:神西清
といったような不動産を買い込むね。それから一万はそれにくっついてくる色んな費用に
充てる。造作のやり直しとか、旅費とか、税金とか、そんなものにね。……あとの残りの....
「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
したが、経費の関係から昭和八年以後は研究会事務所(麹町区内幸町一ノ三東北ビル)を
充てることにした。 しかるに創立後僅かに二、三ヵ月、昭和八年二月に入り不幸にし....