充用[語句情報] » 充用

「充用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

充用の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
では、捕虜は皆殺されることになっていたらしい。処が奴隷労働力が社会の生産力として充用されるような生産様式即ち(奴隷制)になると、捕虜を奴隷にする代りに殺して了う....
読書法」より 著者:戸坂潤
ぬ。そう云っただけで「批判」はしないのか? と問われるかも知らぬが、之は実際的に充用する前に「批判」してかからねばならぬ程の不満を呼び起こすものを、含んでいない....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
情を組織的に分析し得る程に充分定着されていないせいだろう。処がこの封建的残存物を充用した日本ファシズムこそ、今日の日本の大衆にとって、何より重大な批判の対象であ....
階級闘争の彼方へ」より 著者:与謝野晶子
度を承認して、その制度の中に瞞着されながら、現代における生活の必需品を最小限度に充用し得る程度の賃銀の支払を要求しているに過ぎないのです。資本制度に隷属している....
最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
思想的水準にまで持ち出すという役目を果すようになるわけだ。 自然科学の将来ある充用の主人は、無産者であろうが、今日の日本などの無産者はこの自然科学を充用する当....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
獲得し得せしめるものである。それは土地自身の耕作に向けられるよりはむしろ、土地に充用される資本の構成に向けられる。鍬や打穀機の如き農業器具の改良、耕作に用いられ....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
なる意味か、『言海《げんかい》』を見ると横行、強梁《きょうりょう》などいう漢字を充用し、這《は》いひろがる意とある。一般には、とかく悪い意味に用うるも、文字より....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
武器箱の中へ戻し、それから、その中にある他の武器を検べ、自分の帯革につけている補充用の拳銃を検べると、自分の座席の下にある小さな箱を検べてみた。その中には二三の....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
民地で最も良いのであるが、そこでは、古国の知識と勤労とが、国の肥沃な無主の土地に充用されるのである。他の場合では、国の新旧はこの点において大きな重要性を有たない....
学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
力補習の用に供すべし。補習教育の必要は今日一般に認められたれども、これが教科書に充用すべき読本の乏しきに苦しむもまた事実なり。故に郷土読本の編纂に際しては事情の....