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「先にから〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

先にからの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
「どうもこうも無いさ。母様と二人で参観に出掛けたんだ。教頭は僕と同窓だからね。先にから来て見い、来て見い、と云うけれど、顔の方じゃ大した評判の無い学校だから、....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
わしてやればいいんです……」 「でも、どういうわけなの? どうせ君たちのほうから先にからかったんだろう?」 「ああ、また君の背中へ当てやがった。あいつは君を知っ....
イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
でも引っかかったように、動かなくなってしまいました。それは例の小悪魔が、両脚を鋤先にからみつけて、引き戻しにかかっているのでした。 「これあ妙だ。」 とイワンは....
日蔭の街」より 著者:松本泰
なりついでだと思って、掴出した貨幣を老人の古帽子の中へ投入れてやった。その時、指先にからまって出てきた緋房がバサリと敷石の上へ落ちた。 「これは……」と思う間に....