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先の年
「先の年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
先の年の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
、その男に。君何て答えたかって。すると坊ちゃんだね、こう云うんだ。僕は自分の年も
先の年も知っていた。けれども僕が卒業したら女がいくつになるか、そこまでは考えてい....
「ふもれすく」より 著者:辻潤
になって幾年か暮らしている間に、僕の青春は乾涸びかけてしまった。二十三や四でもう
先の年功加俸だのなにかの計算をして暮らしているような馬鹿の仲間入りをしていたら、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
父の遺骨を受け取り、郷里の宿題をひと片づけつけて、かたがた、年久しく怠っていた祖
先の年忌やら、権叔父忌も一度やって、ふたたび目的の旅へ出直そうと決めたわけであっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
て、妙恵入道以下の黒焦げの死体を篤と実検して、そして言った。 「南無……。これで
先の年、博多において、少弐、大友らのため騙かられて無念の死をとげたわが父|寂阿殿....