先斗町[語句情報] » 先斗町

「先斗町〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

先斗町の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
日が多かった。 ところが、セントルイスへ時々やって来て、旦那を待ち合わせている先斗町の千代若という芸者が、焼け出されるまでは大阪の南地にいたというので、いろい....
身投げ救助業」より 著者:菊池寛
が奇麗である。それに両岸に柳が植えられて、夜は蒼いガスの光が煙《けむ》っている。先斗町《ぽんとちょう》あたりの絃歌の声が、鴨川を渡ってきこえてくる。後には東山が....
」より 著者:徳田秋声
来た。 たまには傘をさして、橋を渡って、山裾の遊廓の方へ足を入れなどした。京の先斗町をでも思い出させるような静かな新地には、青柳に雨が煙って檐に金網造りの行燈....
モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
る妓《こ》を、仲間では一流としない風習があった。 鴨川《かもがわ》をはさんで、先斗町《ぽんとちょう》と祇園。春の踊りでも祇園は早く都踊りがあり、先斗町はそれに....
大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
文の材料にすべきものではない。大の男が書くのである。いっそ蛍を飛ばすなら、祇園、先斗町の帰り、木屋町を流れる高瀬川の上を飛ぶ蛍火や、高台寺の樹の間を縫うて、流れ....
好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
でもありません。 そこに行くと花柳社会の人達には勇気があります。いつだったか、先斗町で有名な美人の吉弥と一緒に何彼と話していた時、お高祖頭巾の話が出ました。紫....
色町洋食」より 著者:古川緑波
カーテンで、しきって呉れる。 そこへ、「おおきに」の声もろとも、祇園の、或いは先斗町の、芸妓や舞妓が、入って来る。 旦那(とは限らないが、つまりは、お客)が....