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「先端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

先端の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
と、とつぜん、頭巾が、がしゃがしゃと動きだし、すっーと長く伸びたかと思うと、その先端が、くるっと曲って本の方へのび、そして本のページを折ると、ばたりと本を閉じた....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
違ない。同様にまた陸から見ている人には初めに船体の低い部分が海に隠れ最後に帆柱の先端が隠れることを知ったであろう。これらの事実から船乗りやまた海岸の住民らが、海....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
中へ入ってみた。 「課長どの」と多田刑事は警部をオズオズと呼んで、この車輌の一番先端部にあたる左側客席の隅を指した。 「ここの隅ッ子に龍子が腰を下ろしていました....
蠅男」より 著者:海野十三
の棒が入っていたのだ。その棒は彼が拾ってもっていた。あの宝塚の雑木林の中で拾った先端にギザギザのついたあの棒である。あのギザギザは、蠅男が左腕を長く前に伸ばすと....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
ねらした、処々に禿山のある岬が見えますね。あの岬は鳥喰崎と呼ばれていますが、あの先端の向う側が、一寸鉤形に曲っていて、そこに小さなよどみと云いますか、入江になっ....
気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
・73号だ!」 それから数分の後―― 荒れ果てた廃港の、線路のある突堤埠頭の先端に、朝の微光を背に受けて、凝然と立|竦んでいた私達の眼の前には、片腕の駅長の....
少年探偵長」より 著者:海野十三
自在の魔法棒なのだ。それにしても、そんな棒を何に使うのかと見ていると、小男はその先端に鉤のようなものをとりつけた。 おやおや、変なことをするわいと、なおも二人....
火葬国風景」より 著者:海野十三
てゾッと寒気を催したほどだった。それに、建物の色が、やはり狐色で、塔のような形の先端は血のように紅く彩られていた。それがまた不思議な力で、八十助の心臓に怪しき鼓....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
めいたり。長範をば討って棄て、血刀提げて吻と呼吸つく状する、額には振分たる後毛の先端少し懸れり。眉|凜々しく眼の鮮なる、水の流るるごときを、まじろぎもせで、正面....
発明小僧」より 著者:海野十三
けたる小型のスポイトよりなるものにして、スポイトを指先で押すときは、家ダニ容器の先端より、人知れず家ダニを発射し、相手にタカラしむることを得るものである。 本....
人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
頭の方に廻った。見ると手には、片方がかすがいになったような金具をもっていた。その先端は、二つに裂けているようであった。そのかすがい様のものが、溝にひっかけられた....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
は、ここ二、三年来めきめき活況を見せて、五百尺の地底に繰り拡ろげられた黒い触手の先端は、もう海の底半|哩の沖にまで達していた。埋蔵量六百万|噸――会社の事業の大....
」より 著者:犬田卯
あたりがぽきぽきと鳴るような気がする。ばかりでなく二足三足とあるき出すと、鋤簾の先端が左右にかぶりを振って、それにつれて竹竿もこりこりと錐をもむように肩の皮膚を....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
。) 檣頭回望気何雄、竺海波高貿易風、夕日沈時雲漸散、一痕月印碧空中。 (帆柱の先端より四方を一望すればなんと雄大なおもむきのあることよ、竺洋は波高く貿易風が吹....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
日本人に対するように宣伝をしてもどうも余り響かないらしい。共産主義が西洋覇道の最先端にある事を明らかにし、国内で真に王道を行なえば共産軍は大して心配の必要なく、....