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「先箱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

先箱の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
津川の老和尚の注意もあって、松雲が装束を着かえたのも本陣の一室であった。乗り物、先箱、台傘で、この新住職が吉左衛門の家を出ようとすると、それを見ようとする村の子....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ずに、まず本陣の玄関に着き、半蔵が家の一室で法衣|装束に着かえ、それから乗り物、先箱、台傘で万福寺にはいったのであった。 二十年の月日は半蔵を変えたばかりでな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
つつ下る三人の者。 「おや、あれは何だろう」 馬もなければ、駕籠もない。槍も、先箱もない。ただ真黒な縦隊に、笠だけが茸《きのこ》の簇生《ぞくせい》したように続....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
たのだろう。寒い! どっちみち帰るとしよう」 四 御先供は赤川大膳、先箱二つを前に立て、九人の徒士、黒積毛の一本道具、引戸腰黒の輿物に乗り、袋入の傘....