先行き[語句情報] »
先行き
「先行き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
先行きの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
頃、見おろすような深い谷間にそれらしい村を見たが、ここで足をとめると、これからの
先行きがむずかしくなると、そのまま北へ北へと進み、ネパールと西蔵の国境になってい....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
まことに奇異で、一部の日本人の頭は嘉永六年ぐらいのところで進歩をとめ、それからの
先行きはまったくなかったものと思われます」 二十八日の朝、進駐の時間になると、....
「樹氷」より 著者:三好十郎
に家屋敷まで叩き売ると言った気持は、わかるんです。問題は御主人のセメント会社が、
先行き望みの持てるようなチャンとしたものかどうかですね。それさえしっかりしていれ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
けて来たのではございませんか」
「思い違いも甚だしい!」
清十郎は首を振った。
先行きを見ているような眼ざしをもって、
「やめろ」
弟へ命じる兄の態度だった。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
馬介はおいとまを頂戴いたそう。……門地ばかりお高くても、田舎大名の若党勤めなど、
先行き何の望みも持てぬ」 「かッ。こやつ、仮面を剥いで見せたな」 「おう、これが....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
て、帝以下の運命をそれぞれな宿命の本土へいま送り返している。老人に若い者のような
先行きの欲望はない。これで死んでもよいとしているような姿だった。 船が隠岐の口....