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先駈
「先駈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
先駈の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
付けるにおよそ二十年を費やしている。少くも『浮雲』の作者は二十年、時代に先んじた
先駈者であるといわねばなるまい。単に文章の一事だけでも、今日行われてる小説文体の....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
毅果断の気象に富んでいた。 青木は外国婦人を娶ったが、森は明治の初め海外留学の
先駈をした日本婦人と結婚した。式を挙げるに福沢先生を証人に立てて外国風に契約を交....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
湯川氏が、働きものの二女を芸妓に売ろうと思ったり、また、この小娘が未来に教育界の
先駈者《せんくしゃ》となろうとしたのをさせなかったり――彼女に手習いを教えた女学....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
行け!」 引綱へ五人、後押しが四人。公用非常の格式で、白足袋|跣足《はだし》の
先駈けが一人。 「アリャアリャ、アリャアリャ」 テッパイに叫びながら、昼なかの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
聞くが、それより後に出た『相島《あいしま》流神相秘鑑』てふ人相学の書に交接は死の
先駈《さきがけ》人間気力これより衰え始む、故にその時悲歎の相貌を呈すというように....
「三国志」より 著者:吉川英治
命もなきは、いかなるわけでござるか。不肖、家兄に従うて、数十度の軍に会し、いまだ
先駈けを欠いたためしもないのに、この大戦に限って、関羽ひとりをお用いなきは、何か....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ると、それは直義たちだった。 直義はふり向いて、相鞍の二人へ言った。 「やあ、
先駈け御免。……お二た方、ごゆるりと」 ――執権御不例 と一般にまで、高時の....