»
兌
「兌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
しいだせる言の葉をかき集めつゝ幾巻《いくまき》の書《ふみ》にものしてつぎ/\に発
兌《うりだ》すこととはなしぬ 明治十八年十一月 若林※藏識 一 此の....
「骨董」より 著者:幸田露伴
はない、やはり一種の手形じゃまでなのであろう。徹底して観ずれば骨董も黄金も宝石も
兌換券も不換紙幣も似たり寄ったりで、承知されて通用すれば樹の葉が小判でも不思議は....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
社会人相互の間に受け渡され流通するものである。丁度紙弊は、それが国営銀行で金貨に
兌換されて初めて価値を受け取るのだということを全く忘れられた心理で、紙弊という紙....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
イデオロギー的機関であろう。大学は科学的権威を有っている、これを政治的権威にまで
兌換しさえすれば好い。 今日のジャーナリズムの波の上に乗っている社会科学は併し....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
に、目抜きの大道で示威的な〔芸当〕をやろうというのである。世界史的にも国際的にも
兌換不能な紙幣を以て強力的に取引きをさせようというのである。――こうした弱点は範....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
がそれにも拘らず、この哲学プロパーの体系に於ける諸概念は、論理の範疇体系と、その
兌換価値・キャッシュバリューを一つにしていたわけだから、この――共通な――論理の....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
たが、併し現実の流通は云わば金貨で行なわれるのではなくて、夫々の文化領域に特有な
兌換券で行なわれる、と云っていい。つまり夫々の文化領域は夫々特有な思想のジャンル....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
)真理であるためには、理論的認識によって到達された理論的真理をば文学的形象にまで
兌換したものに相応するだけの内容を有つことが必要だ。この
兌換の手続きが、題材・テ....
「贋紙幣事件」より 著者:甲賀三郎
んはそんな事は知らないと云った。そうして紙幣と云っているけれども、あれは正しくは
兌換券と云うもので、日本銀行と云う銀行が発行しているので、
兌換券と云うのは、そこ....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:条野採菊
うて止まねば、久しく採らぬ水茎の禿たる掉を徐ら採り、ソラ当りますとの一言を新版発
兌の船唄に換えて序とす。 弄月庵主人記....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
の顫えでは無く、それは怒りの顫えであった。 「巽から始まった天地人の筋、一つは坤
兌の間を走り、一つは乾に向かっている。最下の筋は坎を貫く!」彼はバリバリと歯を噛....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
が武器を以て戦争し、命の遣り取りをした頃の記事のみだ。 新聞紙とても、日々|発
兌はするものの、何にも報道する事が無い。誕生と結婚と死亡との日表の様なもので、そ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
命じたりという。かくのごときの類、もとより一、二にしてとどまるにあらず。過日|発
兌の『明教新誌』上に、三田某氏の寄せられたる一書あり。その中に曰く、 小生、一....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ひくづをれてのみくらす、誠にはかなきことにこそあれ。」 「反訳叢書は本月うちに発
兌せんといひしを如何にせしやらん、今においてその事なし、この雑誌には余も頼まれて....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
。
帝国領内に埋もれたる無量の宝を
これが担保となす。その宝は
直ちに発掘して、
兌換の用に供すべき
準備整えり。」
帝
不届な、怪しからん詐欺をしたもの....