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免ずる
「免ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
免ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
骨折りも認めないわけにいかないから、特別の憐憫をもってきっと叱り置く、特に手錠を
免ずるなんて――それを言い渡された時は、御奉公もこれまでだと思って、わたしも我慢....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
租を納め来たった場所であるからと言って、自由に入山伐木を許し、なお、木租の上納を
免ずる代償として、許可なしに五木を伐採することを禁じたのである。 こんな動かせ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
池辺吉太郎、門野重九郎、和田豊治、日比翁助、伊吹雷太等があった。愛知県中学校長を
免ずる辞令は二月十四日を以て発せられた。保は芝烏森町一番地に家を借りて、四月五日....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
よろしい、おい、ガルスキー。司令官の名において、今日、ただ今かぎり、副司令の職を
免ずる。直ちに自室へ引取って、追って沙汰のあるまで待て」 「え、副司令を
免ずる。....
「盈虚」より 著者:中島敦
て渾良夫の如き奸臣はたちどころに誅《ちゅう》すべしと迫る。あの男には三度迄死罪を
免ずる約束がしてあるのだと公が言う。それでは、と太子は父を威すように念を押す。四....