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免除
「免除〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
免除の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
。清逸の学資の補助(清逸は自分の成績によって入校二年目から校費生になって授業料を
免除されている上毎月五円の奨学金を受けていた)を送金する時にも、父は母に向ってた....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
苦一方ではなかった。家老たちは、袖を連ねて忠直卿の御前に出《い》で、年貢米の一部
免除を願い出《い》でた。が、忠直卿は、家老たちが口を酸《す》っぱくして説けば説く....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
に行うという御趣意じゃと、こう仰せられるのじゃ。それでな、年貢米は、嘆願によって
免除する代りに、一揆の発頭人は、一昨日御坊川で磔にした。また、松野八太夫様に礫を....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
。 此の告白に依ると、此の坂下鶴吉は、一度千葉の監獄で、善行の結果残りの刑期を
免除されて放免になったと書いてあります。而も、善行の結果、刑期を短縮された坂下鶴....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
以上、当時天下の人心は、光秀のそうした大志を知っていたに違いない。京師の地子銭を
免除したり相当政治的なことをやった以上、信長を殺せば後は野となれ山となれ的な棄鉢....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
彼女は追いやった。玩具の犬をやる。 ――国民政府は、この地方に限り、租税を全額
免除する。…… 一郎は、犬をほうった。そして、また手を拡げて掴みかかってくる。....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
五年と探すは無駄なことじゃ。今日限りかねて其方に申しつけてあった半之丞捜索の儀は
免除してとらせる」 「ははッ。それでは捜索打切……」 「そうじゃ。われわれは充分....
「婦人の天職」より 著者:堺利彦
ここに一婦人あり、その生殖事業に従うのゆえをもって、しばらく他のいっさいの任務を
免除せられ、またそのすでにやや成長せる子供の世話を
免除せられ、常にその友人たる多....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
かの謝礼を出すのが習慣になっていた。が、今まで忠実に働いたからというので、これは
免除してもらった。 リボーの店は今日でも残っているが、行って見ると、入口の札に....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
なっては如何なヘンリー四世といえども狼狽せざるを得ず、皇帝の尊厳を抛て法王に破門
免除を懇願するより他には手はなかった。 そこでヘンリー四世は一〇七六年も将に暮....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
姓になる事が出来た。それには本軒に三石、半軒に一石五斗の本米を給し、三年間諸役を
免除されたものだと谷君は云っておられる。本軒・半軒等の別はもと持高の額に応じて区....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ばならぬ、同時に、エドモンズ夫人にも百五十ポンドを支払うという条件で、投獄だけは
免除されたらしいのだが、卑俗な事物のうえにも高い事物のうえにもこの朦朧時代の性格....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
メフィストフェレス
あれですか。あれは今坊主の所から帰るのです。
懺悔して罪の
免除を受けて来たのです。
わたしは坊主の椅子の傍を忍んで通ったが、
なんにも持た....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
子である。稀に男子があれば、多くは老人、不具癈疾、または有位者というように、課役
免除の輩である。課役の負担の義務のある課丁は、ほとんど戸籍に上っておらぬ。延喜二....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
境外信濃小路通猪熊の西頬一町の地に住んで、東寺所属の掃除役として公認せられ、他役
免除の特権を与えられていた。 候。恐々謹言。 ....