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党人
「党人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
党人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「権力の悲劇」より 著者:宮本百合子
ていず、たんまり利権の汁につかっている実利の地位であったのなら、いまの腐敗した政
党人たちが、何でおとなしい技術出の個人にそんな椅子をゆずっておこう! 民自党の本....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
れの大臣を据えながら、実質は著しく金融資本的な内閣であることに気づくのだろう。政
党人の入閣を原則として拒んだという点では、極めて反資本的(又は反地主的)であり、....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
う教授は必ず処分すると即答して了ったので、決して約束を破らないわが卓越したこの政
党人大臣は、その約束を只今道徳的に履行しているのである、と。なる程そうして見ると....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
僚の背後に控えていて、新官僚内閣の成立のために陰謀をめぐらしたのに相違ない、と政
党人は推測したのである。政権の一再ならぬ素通りに気を曲げて了った政友会だから、丁....
「鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
手に託そうとするであろうか。 私は政府党と政府反対党と中立党とに論なく、すべて
党人と称する人々の大多数は、廉恥も識見もない野人でなければ私欲と猾智とに富んだ政....
「選挙に対する婦人の希望」より 著者:与謝野晶子
感想をも書こうと思います。 第三十八議会は予想の通りに解散となりました。官僚と
党人との政争の外に立っている私たち婦人は、いまさら衆議院の提出した内閣不信任案の....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
常手段に非常なる共鳴をもっていたので、星の偉さが分ったのはずっと後のこと、実際政
党人として一人をもって全藩閥を敵に廻して戦える度胸を備えた大物であったと思わずに....
「インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
化的生活者に高めるための方策が大切なのである。 私はだいたい、政党に従属する政
党人は、すでに自由人ではないから、公人としても失格しているものだと考えている。党....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
を賭するものであったから、火花が巷に散った。 三木はそのとき僅かに三十二歳。政
党人としてはほんの駈けだしである。立候補しても選挙運動費はたった三千円しか用意で....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
とを忘れ給うな。朕が受けしものについて、彼らに感謝を与うるを忘るるは、あまりにも
党人輩に似るものとせむ。されど、朕は、感謝するをほとんど忘れんとせしほど、それを....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
系とされている。 この戦前無産政党時代、私はずっと組織部長をやったが、これが政
党人としての私の成長に非常なプラスになった。実際活動としては演説百姓の異名で全国....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
たったことではない」 そこへまた、東の道からも、数名が来合せた。すべて一色村の
党人だ。 ここで、いささか説明を加えるなら、その一色村は、かつての日、高氏が忍....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「ほ。たれのお使いだの?」 義貞は、ていねいになった。虚無僧二人は、大塔ノ宮の
党人、三木俊連の家来であり、合力の牒状を持って、これへ潜行して来た者とのことだっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
一色村の郷党、一色刑部のせがれ、右馬介と申す者にござりまする」 「足利殿|譜代の
党人だな」 「は。尊氏の君には御幼時からの傅役として仕え、今日に至っております」....
「近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
対するシニズム、こうした態度が、その祭政一致声明の超時代常識性と呼応して、独り政
党人の政治屋的常識を刺激したばかりでなく、国民自身の不快を買ったわけだが、それが....