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兜の緒
「兜の緒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兜の緒の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
から照りつけられても 水も呑めない 冬は寒気が肌《はだえ》を通して 霜をいただき
兜の緒を締め 昼夜を分たぬ艱難辛苦と 共に積ッた七十有余の歳になっても 肉さえ食....
「武蔵野」より 著者:山田美妙
て軍略を皆伝すれば、「あぶなかッたら人の後に隠れてなるたけ早く逃げるがいいよ」と
兜の緒を緊めてくれる母親が涙を噛み交ぜて忠告する。ても耳の底に残るように懐かしい....
「初看板」より 著者:正岡容
申し上げたような仕儀で、あまり初手からいい目が出すぎてしまったもんだから、勝って
兜の緒をしめなかった。いいえ、自分じゃすぐにも大看板《おおかんばん》になれる気で....