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「入学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

入学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
と云うことだね。……」 彼は翌年の七月には岡山《おかやま》の六高《ろっこう》へ入学した。それからかれこれ半年《はんとし》ばかりは最も彼には幸福だったのであろう....
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
すと、年に似合わずませた調子で、 「でも先生、僕たちは大抵《たいてい》専門学校の入学試験を受ける心算《つもり》なんですから、出来る上にも出来る先生に教えて頂きた....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
こにあった頼信紙へ、せっせと万年筆を動かしていた。ある地方の高等学校へ、去年の秋入学した兄、――彼よりも色の黒い、彼よりも肥《ふと》った兄の顔が、彼には今も頭の....
手紙」より 著者:芥川竜之介
さんの兄《にい》さんを産《う》んだ人ではないはずです。M子さんの兄さんはどこかの入学試験に落第したためにお父さんのピストルで自殺しました。僕の記憶を信ずるとすれ....
星座」より 著者:有島武郎
学、英語というようなものを勉強し始めた。そして三月の後には区立病院の産婆養成所の入学試験に及第した。その名前が新聞に載《の》せられた時、それを父に気づかれまいと....
性急な思想」より 著者:石川啄木
の際に、近代人の資格は神経の鋭敏という事であると速了《そくりょう》して、あたかも入学試験の及第者が喜び勇んで及第者の群に投ずるような気持で、(その実落第者であり....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
時間ばかりいて、久しぶりで日吉町へ行ったら、清がたった一人で、留守番をしていた。入学試験はどうしたいと尋いて見たら、「ええ、まあ。」と云いながら、坊主頭を撫でて....
」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
間から顔を出して、友情を持った目で座敷の方を見るようになった。その内高等女学校に入学して居るレリヤという娘、これは初めて犬に出会った娘であったが、この娘がいよい....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
りますのはそれだけですが、それも長年、貴下が御丹精下さいましたお庇で、高等学校へ入学も出来ましたのでございますから、きっと私の思いでも、一人前になりましょう。 ....
頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
っていろいろの苦痛を造り出すのだ! 現在すでに髪を斬った女がそれに因って学校へ入学が出来ず、あるいは学校から除名されつつあるではないか。 改革するにも、武器....
」より 著者:犬田卯
の田を控えて、赤ん坊の手さえ借りたい今明日、尋常六年生のおさよは無論のこと、今年入学したばかりのおちえまで学校を休ませ、そして留守居させての、文字どおり一家総動....
橋の上」より 著者:犬田卯
るほどの物持ちで、さぶちゃんはその村田家の次男だった。三年ほど、脳の病とかで遅く入学して、ようやく高等二年生になるはなったが、算術などは尋常程度のものでさえ碌に....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
研究の自由を目標として創立した自由の学園であるという所に青年的魅惑を感じて憧れて入学したのである。丁度当時は、第一次欧洲戦争の影響で、デモクラシーの思想が擡頭し....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
上京、砂町にいた父の膝もとから砂町小学校に通い、ついで府立三中(今の両国高校)に入学した。このとき砂町小学校から七人三中を受け、私一人しか合格しなかったのをおぼ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
する希望がなかったのであるが、余り私を好かぬ上官たちも、連隊創設以来一名も陸大に入学した者がないので、連隊の名誉のためとて、比較的に士官学枚卒業成績の良かった私....