入寂[語句情報] »
入寂
「入寂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
入寂の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
ておきますが、一休様は応永《おうえい》元年のお生れで、文明《ぶんめい》十三年の御
入寂《ごにゅうじゃく》でいらせられますから、浮世にお在遊ばしたことは丁度八十八年....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
れるので、遂に筆硯《ひっけん》を命じて一書を作り、これを衆弟子に授けて後《の》ち
入寂《にゅうじゃく》した。衆弟子、その遺書に基づいて分配をなさんものと、打寄って....
「雪の宿り」より 著者:神西清
人は、近年めだって年をとった。それは五年ほど前に腹ちがいの兄、東福寺の雲章一慶が
入寂し、引続いて同じ年に、やはり腹ちがいの弟の東岳|徴※が遷化して以来のことであ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ずる。 御会式桜 毎年十月十三日は、弘安五年(1282)に、武州池上の本門寺で
入寂した日蓮上人忌日の御会式《おえしき》で、またこれを法花会式《ほっけえしき》と....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
亡の噂がそこらの山里まではまだ伝わらない四月の初めに、かりそめの病いから安らかに
入寂した。その墓の前にある日のゆうぐれ、美しい上※がつつましやかに回向しているの....
「法然行伝」より 著者:中里介山
の法然上人も極楽できっと待っているとの仰せの程も思い合わされます。釈尊も八十で御
入寂《ごにゅうじゃく》になり、法然上人も八十でもう御往生、わしもこれで満八十じゃ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
である、つねに離合の定まりもない。 ことし七十七の夢窓国師が、この九月三十日|
入寂した。 尊氏はそれも近江の陣で知った。半生の導師、直義にとっても貴重な師。....