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入朝
「入朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
入朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小田原陣」より 著者:菊池寛
東経営であろう。だから、此のお目出度が終ると直ぐ、天正十六年五月に北条氏に向って
入朝を促して居る。 一体関東に於ける北条氏の地位は、伊勢新九郎(早雲)以来、氏....
「運命」より 著者:幸田露伴
晋の諸王の如くならん。然らざれば則ち険を恃みて衡を争い、然らざれば則ち衆を擁して
入朝し、甚しければ則ち間に縁りて而して起たんに、之を防ぐも及ぶ無からん。孝景皇帝....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
がら二条城にはいった。この京都訪問は、三代将軍|家光の時代まで怠らなかったという
入朝の儀式を復活したものであり、当時の常識とも言うべき大義名分の声に聴いて幕府方....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
してこれが片手落ちであろう。そもそも仏法がこの国土に弘まったのは欽明帝十三年仏僧
入朝の時であって、以来、大寺の諸国に充満し、王公貴人の信仰したことは言葉に尽くせ....
「続黄梁」より 著者:田中貢太郎
てきたが、それには曾太師を召して国計を決すとしてあった。曾は得意になって大急ぎで
入朝した。 天子は曾に席をすすめさして、温かみのある言葉で何かとおたずねになっ....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
きなさりませ、私、面前で蕃書を認め、嚇しつけてやることに致します」 翌日蕃使を
入朝せしめた。 皇帝を真中に顯官が竝んだ。 紗帽を冠り、白紫衣を着け、飄々と....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
て異国から来たとある。寺島良安の『倭漢三才図会』には西瓜は慶安年中に黄檗の隠元が
入朝の時、西瓜、扁豆《インゲンマメ》等の種子を携えてきて初めてこれを長崎に種《う....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
田の氏子、つまり神戸(カムベ)の民は、ここで酒を醸造しており、来舶の新羅の外客が
入朝の日には、その酒を飲ませる風習があったという方が、ぼくらには耳よりな話であっ....