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入目
「入目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
入目の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
と、容易ならない支出である。あるいは、そのために運上《うんじょう》を増して煙管の
入目《いりめ》を償《つぐな》うような事が、起らないとも限らない。そうなっては、大....
「焦点を合せる」より 著者:夢野久作
ッチミチ損だが……。ウム。ヤット本音を吐きやがった。……オイ姐さん。この船を密輸
入目当ての海賊船たあ思わなかったかい。それよりもこの王さんの顔をモウ見忘れたのか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いのでございます、そう申し上げてはお気にさわるかも知れませんが、このごろは何かの
入目《いりめ》で、わたくしたちの目にさえお困りの様子がありありわかりますのに、今....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がいる、まして、相当の顔に立てられれば立てられるように、株の手前もあり、附合いの
入目《いりめ》もあるだろう、使えば使い栄えのする金になるのだから、この際、君の用....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ていただきたいと思うのでございます。こうして工事に取りかかっておりますと、何かと
入目《いりめ》を取りに来る者がありまして、いちいちわたし一人で払渡しをしたり、受....
「二十三番地」より 著者:宮本百合子
つかない目っかちになったと云う大事変が孝ちゃんの家中を仰天させてしまった。 「
入目をさせて、眼鏡を掛けりゃ一寸ごまかせますよ。 などと戯談を云って居たが、そ....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
を裾短かに着て、袴は穿かず、鉄扇を手に持つばかり。斯うすると竜次郎の男振りは、一
入目立って光るのであった。 「途中でも女と道連れになんか成らないようにして下さい....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
e des Beaux-Arts〕(巴里美術学校)に開かれたる諸家蒐集品陳列会絵
入目録の出版(ビングの解説あり)並に翌九十一年 Burty 所蔵品絵
入目録の(L....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
品の、一ツは面倒な材木の委細しい当りを調べたのやら、人足|軽子そのほかさまざまの
入目を幾晩かかかってようやく調べあげた積り書、また一ツはあすこをどうしてここをこ....