入魂[語句情報] »
入魂
「入魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
入魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の数ともせぬらしく、 「剣を取って向う時は、親もなく子もなく、弟子も師匠もない、
入魂《じっこん》の友達とても、試合とあれば不倶戴天《ふぐたいてん》の敵と心得て立....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》を下ろしてあげろ」 船大工の与兵衛|老爺《おやじ》とこの船の船頭の助蔵とは、
入魂《じっこん》の間柄《あいだがら》と見えました。 船へ上って来た与兵衛は、助....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
をつとめつつある犬ですけれども、田山白雲とは未《いま》だ相識の間でもなく、まして
入魂《じゅっこん》の間柄でもありませんでした。 白雲が船へおとずれた時は、ムク....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
人の交りはパッタリと絶えて幾久しい間、ここでめぐり会ったというものだから、相当|
入魂《じゅっこん》であるべきだが、実は土肥はその後の神尾をよく知らず、神尾もまた....
「興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
いたし候。宝泉院は陣貝吹の山伏にて、筒井順慶の弟|石井備後守吉村が子に候。介錯は
入魂の山伏の由に候。 某はこれ等の事を見聞候につけ、いかにも羨ましく技癢に堪え....