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全体主義
「全体主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
全体主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
から博士は、しきりに罐詰を買いあつめています。アメリカには、この前の大戦のとき、
全体主義国側に渡すまいとして、要《い》りもしないのに百五十億ドルもの罐詰を買って....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の広大な国土であった。 第二次欧州大戦に於て、ソ連はドイツに対する唯一の強力な
全体主義国防国家として、強大な武力をもっていた。統帥よろしきを得たならば、スター....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
混迷を明かにす 「新日本の進路」脱稿後、これに使つた「統制主義」という言葉が「
全体主義」と混同され、文章全体の趣旨を誤解せしむる惧れありとの忠告を受けた。ここ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
文は一面に於て西田哲学の根本的な批判であると共に、之と対比させられた高橋里美氏の
全体主義の哲学に対する批判や、更に唯物論やハイデッガー主義やに就いての批判などが....
「辞典」より 著者:戸坂潤
シュパン O. Spann(1878-1950)が全体性に基いた範疇論に立脚して
全体主義的社会哲学を代表し、シェーラーは生命論的で且つ精神主義的な社会生活の形而....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
々しいものであるかが腑に落ちるだろう。 (一九三四) 一九 統制主義の名目と実質
全体主義の哲学は各国で流行のように見える。生物学関係の思想家がこれを支持している....
「多頭蛇哲学」より 著者:太宰治
事態がたいへん複雑になっている。ゲシュタルト心理学が持ち出され、
全体主義という合言葉も生れて、新しい世界観が、そろそろ登場の身仕度を始めた。 ....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
的な精神的高さを持ったものに浄化されなくてはならない。かくして真の人間の立場から
全体主義の人間倫理学がつくられて行くことが来たるべき史的展望ではあるまいか。 ....
「煎じ詰めれば」より 著者:桐生悠々
は推して知るべきであって、今や各個人は流行を過ぐればもう人の口に上らなくなった「
全体主義」の下に生活しながら、積極的個人主義より、消極的個人主義に堕し、未来の光....
「戦後合格者」より 著者:坂口安吾
進的なるものに対する拒否。同じことでも自分が主導してやるのでなければイヤだという
全体主義であるが、それも単に否定し反対するだけの破壊的な方策によって
全体主義の性....
「全体主義」より 著者:国枝史郎
全体主義とか
全体主義国家とかいうことが盛んに云われている。日本が
全体主義国家であ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
に追い込むファッショ反動の政治を抬頭せしめ、一面、共産党に跳梁の間隙を与え、左右
全体主義への道を開き、祖国と民主主義を危機に直面せしめておるのであります。民族の....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
学者の思想の一すじのつながりがあると共に、近年のヨウロッパの一隅に起ったいわゆる
全体主義(その実は権力服従主義)的な、または特殊の意義における民族主義的な思想か....
「社大党はファッショ化したか?」より 著者:戸坂潤
近いものや、議会に於ける膨大な軍事予算への積極的な協賛や、又亀井貫一郎氏の所謂「
全体主義的」議会演説や、最後に最近の(第三回)中央委員会に於ける「革新政策」の大....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
意志に依り完全にしかも深き感激の下に統一せられ、総力を極度に合理的に集中運用せる
全体主義国との対立であって、断じて相匹敵する戦争力の争いではない。即ち時代が決戦....