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「全備〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

全備の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
貧を記す」より 著者:堺利彦
だして頼みぬ。さるに愚公もあまり暖かならず。金五〇銭出してくれぬ。 貧景全備 入梅の日、雷雨至り屋漏ること滝のごとし。畳をあぐること二畳、貧景ここに至....
小説総論」より 著者:二葉亭四迷
や其の意をや。浮世の形のみを写して其意を写さざるものは下手の作なり。写して意形を全備するものは上手の作なり。意形を全備して活たる如きものは名人の作なり。蓋し意の....
黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
その政府に服従せざるを以てなり。 然《しか》れども就中《なかんずく》英は海軍の全備せるを以て、直に米国の大西洋に対したる海岸の諸港を襲はるる事疑なしと云へり。....