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全能
「全能〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
全能の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
ス》もこの国へ来ては、きっと最後には負けてしまいますよ。」
「泥烏須《デウス》は
全能の御主《おんあるじ》だから、泥烏須に、――」
オルガンティノはこう云いかけ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
罵殺する無数の理由を発見している。が、不幸にも日本人は罵殺するのに価いするほど、
全能の神を信じていない。
民衆
民衆は穏健なる保守主義者である。制度....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ん。ただヴェダであらせられるあなただけが御分りでありましょう。』これに対してこの
全能なるものの賢い返答は次の通りであった。『では話して聞かそう。この世界はその昔....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
士が出て来て一生懸命にやるのと同じことであります。人類文明の帰着点は、われわれが
全能力を発揮して正しく堂々と争うことによって、神の審判を受けるのです。 東洋人....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
である、彼はアルバであり又オメガである、始であり又|終である、今あり昔あり後ある
全能者である(黙示録一章八節)、故に陰府と死との鑰(秘密)を握り今ある所の事(今....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
句は、ゲーテの『ファウスト』の中で、尨犬に化けたメフィストの魔力を破ろうと、あの
全能博士が唱える呪文の中にある、勿論その時代を風靡した加勒底亜五芒星術の一文で、....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ように考えてきた。 金鉱、ダイヤモンド鉱それとも石油か※ いま、ルチアノ一味が
全能力をあげて、それに打衝ろうという意気が仄みえるだけに、……秘密の、深い深い底....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
丈夫、戦場に出して充分役に立つことがわかったので、それからというものは、工場は、
全能力をあげて、人造人間の製造にかかったのである。 当時、大尉の計算によると、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ま地上の人類が、いかに神霊上の知識に欠けているかを証明するもので、われ等としては
全能力を挙げて、その刷新と改善とに当らねばならぬ。 問『終日労役に服した後で、幽....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
うものはこの世にもあるのです。それですから、あなたも自分の不運を不運と思わずに、
全能の神様が特にあなたに目をお掛け下すっているのですから、不運が自分の役目だけを....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
と、おれも士官になりすました。 さてはや、いっこう金はできない。なさけないやつ。
全能の神さま、お助けください。 ある晩、元気で浮かれていると、 ちいさい女の子が....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
高く朗読せよとて、戦勝祈願のための女王の祈祷文もあった。「世界の衆生に君臨し給う
全能の神よ! あらゆる心と理解の奥底を測り照らし、あらゆる行動の目指す真の動機を....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
として、国家の叙任を受けた幾千幾万の官吏によってその臣下を支配しようとする、全知
全能の国家の政権獲得を夢みている。ルイ十四世もロベスピエールも、またナポレオンも....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ためには強烈無比、高潔至極の大生命の光照を享け、その自由暢達な働きによって自己の
全能率を総動員して行くのでありますが、この妙用はまた自己一心の性能にも備わってい....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
はこんなにたくさんの人間のいることを神の愛の証拠と思うことは出来ない。いや、寧ろ
全能の主の憎しみの証拠とさえ思われるであろう。しかし本所の或場末に小学生を教育し....