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全開
「全開〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
全開の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
指針は、それでもまだ、グッグッと同じ方向に傾いて行った。 艦底の海水出入孔は、
全開のまま、ドンドンと海水を艦内に呑みこんでいるらしかった。 このままでは海底....
「一坪館」より 著者:海野十三
た。 「あッ、たいへんだ」 これを見ていた源一はおどろいて、三輪車のエンジンを
全開にして現場へかけつけると、ブレーキをかけるのも、まどろこしく、車からとびおり....
「世紀の「分別」」より 著者:宮本百合子
くないことがわかってきている。ここに一人のほんとの個性主義者がいるならば、個性の
全開花の可能のためにも、その人はきょうの歴史の中でめいめいの社会的生存の成長の血....
「火星探険」より 著者:海野十三
っちの二人は、早く仲間を助けてやろうというのでがたがた自動車のエンジンのバルブを
全開にして、その椿事《ちんじ》の現場へ急がせた。 そのとき山木が、だしぬけに叫....
「火薬船」より 著者:海野十三
いじゃないか」 「だめです。そんなに早くは…………」 「石炭! 送風機! バルブ
全開! 錨を切っちまにゃ……」 ガーン。ガーン。 竹見の傍に、丸本もやってき....
「怪塔王」より 著者:海野十三
くるくると機内にひっぱりこみました。そして、勇敢にもぐっと上舵をとり、エンジンを
全開にして、猛然と急上昇をはじめました。エンジンは幸いにも、たいへん調子がよろし....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
うに思われるから、二人だけで参りましょう」 ★ 二人は扉を
全開し、一同に内部がよく見えるようにした上で、土佐八は棺桶のフタをあけた。呆れ果....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
に出た飛行場員達が後で手を振る。エンジン・レバアをじりじりと引いて、頃を見計って
全開だ。轟と凄まじい音と共に機体がスイと空に吸い上げられて、今迄太い細い線模様を....