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八ヶ岳
「八ヶ岳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八ヶ岳の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
槍ヶ岳、穂高岳、霞沢岳、焼岳などの大山岳に登る便利のあること、殊に大山岳は富士や
八ヶ岳式の火山を除いて、とかく全容を仰ぎがたいものであるが、穂高岳、霞沢岳、焼岳....
「高山の雪」より 著者:小島烏水
日
妙高山(二千四百五十四米突)十月 九日 黒姫山(一千九百八十二米突) 同上
八ヶ岳(二千九百三十二米突)十月 十日 刈田岳(一千八百二十九米突) 十月十四....
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
うべき富士山は、南に伊豆函根の諸山を放って海に入っているが、北は茅ヶ岳、金ヶ岳、
八ヶ岳と蜒《う》ねって、その間に千曲川の断層を挟んで、日本南アルプスの白峰山脈、....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
とはせず、それは肢体に浸み渡らんばかりの蒸し暑さだった。それでも正午頃になると、
八ヶ岳の裾の方から雲が割れてきて、弾左谿《だんざだに》の上空にはところどころ碧《....
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
《もくじき》仙の裸形の如く、雪の斑は、宛然《さながら》肋骨と頷《うなず》かれ候、
八ヶ岳も、少し郊外に出づれば、頭を現わすべく、茅岳、金岳より、近き山々、皆冬枯の....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
には戸台を経て仙丈岳を極め引返し駒ヶ岳へ登り台ヶ原へ下山、大泉村から権現岳を経て
八ヶ岳連峰を縦走し本沢温泉へ下山、沓掛より浅間山に夜行登山をなし御来光を拝し小諸....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
うな話だが、根のねえことでもなさそうだ。甲斐と信濃の国境、富士見高原のどん詰り、
八ヶ岳の渓谷に、極楽浄土があるそうだ。僧院があるということだ。密夫密婦の隠れ場所....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
た、高頭君はウラジロキンバイが多いと、指して驚いている、この高山植物は、白馬岳や
八ヶ岳に産したものだが、今濫採されて、稀少になったものだそうで、今のところ、ここ....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
を、八字状に、蛋白色の空に引き、軟かそうな碧の肌が、麗わしく泛び出た、やや遠くは
八ヶ岳、近くは蝶ヶ岳が、雲の海に段々沈んでゆきそうだ。 槍ヶ岳への岐れ路まで戻....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
山に甚だ多く(もちろん火山以外にも、少ないとはいわぬ)、近いところでは、天城山、
八ヶ岳にも繁茂しているし、加賀の白山にも多いところから、白山石楠花とも呼ばれてい....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
ある。 関東平野の一端が山にかかろうとするところ。倉賀野から下仁田をへて信州の
八ヶ岳山麓へ通じる非常に古い街道。この街道筋には上州の一ノ宮や大きな古墳なぞが散....
「小さな山羊の記録」より 著者:坂口安吾
中のもう廃屋に近いようなうそ寒いところであった。 然し、汽車が、南アルプスから
八ヶ岳、北アルプスへと、次第に山のふところへ深くはいって行く時、破れかぶれともい....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ついては二十三年前、風守が生れる前後のことから話をしないと分らない。 多久家は
八ヶ岳山嶺に神代からつづくという旧家であった。諏訪神社の神様の子孫という大祝家よ....
「釜沢行」より 著者:木暮理太郎
から見られる筈の山は皆一望の下に集った。小川山の上からは木曾の御岳が覗いていた。
八ヶ岳と蓼科山との間に奥穂高、常念、大天井から鹿島槍、五竜に至る北アルプスの大立....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
曳き下して、西の方天子山脈に限られた茫漠たる裾野を辿り行くので、浅間の追分の原や
八ヶ岳の井出の原などは、之に較べては物の数ではないほど雄大を極めている。しかし高....