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八人
「八人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
うに、互いに呼びつ答えつして、あるいは一人、あるいは三人、あるいは五人、あるいは
八人、怪しげないでたちをしたものの姿が、次第にどこからか、つどって来た。おぼつか....
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
もりじゃないです。――項羽はですな。項羽は、今日|戦《いくさ》の始まる前に、二十
八人の部下の前で『項羽を亡すものは天だ。人力の不足ではない。その証拠には、これだ....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
ピタン》「ぺれいら」の時計を奪ったのも、一夜《いちや》に五つの土蔵を破ったのも、
八人の参河侍《みかわざむらい》を斬り倒したのも、――そのほか末代にも伝わるような....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
《てんびんぼう》を横たえたのが見事に又水を跳《おど》り越えた。続いて二人、五人、
八人、――見る見る僕の目の下はのべつに桟橋へ飛び移る無数の支那人に埋《うず》まっ....
「老年」より 著者:芥川竜之介
ょう》と云う、腰の曲った一中の師匠と、素人《しろうと》の旦那衆《だんなしゅ》が七
八人、その中の三人は、三座の芝居や山王様の御上覧祭を知っている連中なので、この人....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
煽っている火事の煙に見入っていた。
するとほどなく部落から、逃げて来たらしい七
八人の男女《なんにょ》が、喘《あえ》ぎ喘ぎ草山へ上って来た。彼等のある者は髪を垂....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
いたのだった。
海には僕等の来た頃《ころ》は勿論《もちろん》、きのうさえまだ七
八人の男女《なんにょ》は浪乗《なみの》りなどを試みていた。しかしきょうは人かげも....
「或る女」より 著者:有島武郎
方《ゆうがた》だった。日本橋《にほんばし》の釘店《くぎだな》にある葉子の家には七
八人の若い従軍記者がまだ戦塵《せんじん》の抜けきらないようなふうをして集まって来....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
曲者を釣身に出ると、両手を突張って礼之進も続いて、どたり。 後からぞろぞろと七
八人、我勝ちに見物に飛出たのがある。事ありと見て、乗ろうとしたのもそのまま足を留....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
笛」と云う宿屋の酒場。酒場の隅には王子がパンを噛じっている。王子のほかにも客が七
八人、――これは皆村の農夫らしい。 宿屋の主人 いよいよ王女の御婚礼があるそうだ....
「女客」より 著者:泉鏡花
算盤を弾くように、指を反らして、 「謹さん、もっとですよ。八月十日の新聞までに、
八人だったわ。」 と仰いで目を細うして言った。幼い時から、記憶の鋭い婦人である....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
左右に呼んだ。 「前掛を貸しておくれよ、……よう、誰でも。」 美しい女から、七
八人|小児を離れて、二人並んでいた子守の娘が、これを聞くと真先にあとじさりをした....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
嫁入姿の窈窕たる淑女が、その嫁御寮に似もつかぬ、卑しげな慳のある女親まじりに、七
八人の附添とともに、深谷駅から同じ室に乗組んで、御寮はちょうど私たちの真向うの席....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
しっては、それこそ、人が寄って来るか分りません。第一、捜しに出ましたのでも四人や
八人ではありません。」 言いも終らず、あしずりして、 「どうしましょう、私、ど....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ころでした。さて、学生は旅行の途中です。スウィスのまんなかで、急行馬車に、ほかの
八人の相客といっしょにつめこまれていました。頭痛がして、首がだるくて、足は血が下....