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八十
「八十〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八十の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
されていた。
「何しろ先生、盗みにはいったお大名屋敷が七十六軒、盗んだ金が三千百
八十三両二分だというのだから驚きます。盗人じゃございますが、なかなかただの人間に....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
参らないかも存じませんが、妻は不幸にも肉体的に欠陥のある女でございました。(以下
八十二行省略)………そこで私はその時までは、覚束《おぼつか》ないながら私の道徳感....
「河童」より 著者:芥川竜之介
しょう。けれどもその子どもは死んでいるのです。もし何か御不審だったら、刑法千二百
八十五条をお調べなさい。」
巡査はこう言いすてたなり、さっさとどこかへ行ってし....
「二人小町」より 著者:芥川竜之介
りません。現に昨日《きのう》安倍《あべ》の晴明《せいめい》も寿命《じゅみょう》は
八十六と云っていました。
使 それは陰陽師《おんみょうじ》の嘘でしょう。
小....
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
孫が何十人とありましたから。」
「それから、どうしました。」
「死にました。確か
八十を越していたように覚えていますが。」
呂翁《ろおう》は、得意らしく髭を撫で....
「貉」より 著者:芥川竜之介
を歌った事だけは事実らしい。
それより以前にも、垂仁紀《すいにんき》を見ると、
八十七年、丹波《たんば》の国の甕襲《みかそ》と云う人の犬が、貉を噛《か》み食《こ....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
大悲《なむだいじだいひ》釈迦牟尼如来《しゃかむににょらい》も、三十二|相《そう》
八十|種好《しゅこう》の御姿《おすがた》は、時代ごとにいろいろ御変りになった。御....
「僕の帽子のお話」より 著者:有島武郎
「僕の帽子はおとうさんが東京から買って来て下さったのです。ねだんは二円
八十|銭《せん》で、かっこうもいいし、らしゃも上等です。おとうさんが大切にしなけ....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
さえすれば、僕が欲しいと思う本は手にはいるのに違いなかった。僕はたびたび七十銭か
八十銭の本を持ってきたのち、その本を買ったことを後悔していた。それはもちろん本ば....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
向に本能そのものは動いて行く。凡てが自己への獲得だ。その間に一つの断層もない。百
八十度角の方向転換はない。 × 今のような人間の進化の程度にあ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
しかるに日満支だけでも実に莫大な資源を蔵している。世界無比の日本刀を鍛えた砂鉄は
八十億トン、あるいは百億トンと言われている。これだけでも鉄について日本は世界一の....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
く、どちらかといえば面長で、眼尻の釣った、きりっとした容貌の人でした。ナニ歴史に
八十|人力の荒武者と記してある……ホホホホ良人はそんな怪物ではございません。弓馬....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
だまだ歌は長生すると思うのか。 A 長生はする。昔から人生五十というが、それでも
八十位まで生きる人は沢山ある。それと同じ程度の長生はする。しかし死ぬ。 B 何日....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
弟にあたる人の世話でその土地の立派な人の家に働くことになりました。 母親は月に
八十リラずつもうけましたが自分は少しも使わないで、三月ごとにたまったお金を故郷へ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
破られ、一と眼で肚の中をすっかり見られてしまうからであった。 それゆえ、彼は、
八十二歳で、人びとの尊敬の的となり、全国民の哀悼のうちに亡くなったのである。その....