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八字
「八字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
の中の野道を通り越して、間もなく静かなB町の派出所へやって来ました。そこで厳しい
八字髭の安藤巡査に案内を頼んで、四遍目の犠牲者を出した農家を訪ねる事が出来たんで....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
のズウズウ弁で愛嬌のある大きな声をだして女中を怒鳴っていた。その顔も厳めしそうな
八字髯は生やしていたが、両頬に笑くぼのある、丸々とした愛嬌面だった。友達のない僕....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
大会で(九字削除)が組織されるのと同時に、僕等にとってはそれよりももっと必要な(
八字削除)の組織を謀ろうと思ったからでもあった。 折悪くBはいなかった。そして....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
……四は四角だ。二十五掛ける四は百だ。 「ンのある場所を拾ってみると、第五字、第
八字、第十四字、第十六字、第十九字、第二十七字、第三十字……となる。試みに、その....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
なおもしろいことが今日見られますよ」 金光会長は、顔の外までとびだしている白い
八字髭《はちじひげ》をゆりうごかして、東助とヒトミにそういった。この会長は、松永....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
まずいことをおやりになったのではないのですか」 「うむ」 と、ターネフは、眉を
八字によせ、 「じつは、ちょっとまずいことをやってきたんだ」 「ああ、やっぱり、....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
るは、洋服|扮装の紳士なり。頤細く、顔|円く、大きさ過ぎたる鼻の下に、賤しげなる
八字髭の上唇を蔽わんばかり、濃く茂れるを貯えたるが、面との配合を過れり。眼はいと....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
の竹箸を捻じ折り、彼の辮子をほかして、うんと横面を引ッぱたいて、彼が生年月日時の
八字を忘れ、図々しくも革命党に入って来た罪を懲らしめてやりたくなって溜らなくなっ....
「薬」より 著者:井上紅梅
げ落ち、左右の肩骨が近頃めっきり高くなって、背中にピタリとついている夾襖の上に、
八字の皺が浮紋のように飛び出していた。老栓はのびていた眉宇を思わず顰めた。華大媽....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
の手は、もう動きませぬか、この白い、美しい臥床を選んで、いまこそ、そもじと妾は(
八字削除)、フローラ、私はこの手で、そもじの灯火を消すまいと、腕を回しているなれ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
へ入ると天窓が上らず、青菜に塩。愛吉、薬の匂に悄れ返って医学士に目礼したが、一体
八字|髯のある近眼鏡を懸けた外科の助手に毎日世話になるのであったから、愛吉は猶予....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
』に掲載された時には、やはり「熱海土産雁皮玉章」となっていたのであるが、それでは
八字になる。由来、芝居道では偶数の名題を忌む慣習があるので、いろいろに無理な遣り....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、 帰命頂礼大唐国 天台大師ハ能化ノ主 仏ノ使ト世ニ出テ 一乗妙法宣ベ給フ 眉ハ
八字ニ相分レ 目ニハ重瞳相浮ミ 妙慧深禅身ヲ厳リ 仏ニ殆ド近カリキ を切って、『....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
出席出来るというだけでも、非常な感激であり、非常な光栄だった。 竜土軒の主人は
八字|髯を生やした品の好い男で、耳が少し遠かった。細君は赤坂の八百勘で女中をして....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
、何だか知らぬが、卵の白みから作ったとかいう化粧液を売る眼のギョロッとした立派な
八字|髯を生やした男である。実に不思議な音声とふし廻しと言葉とでその化粧液の効能....