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「八字髭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八字髭の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
の中の野道を通り越して、間もなく静かなB町の派出所へやって来ました。そこで厳しい八字髭の安藤巡査に案内を頼んで、四遍目の犠牲者を出した農家を訪ねる事が出来たんで....
青年」より 著者:森鴎外
くれた人物だと云っているが、どうもそうは見えない。少し赤み掛かった、たっぷりある八字髭が、油気なしに上向に捩じ上げてある。純一は、髭というものは白くなる前に、四....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
なおもしろいことが今日見られますよ」 金光会長は、顔の外までとびだしている白い八字髭《はちじひげ》をゆりうごかして、東助とヒトミにそういった。この会長は、松永....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
るは、洋服|扮装の紳士なり。頤細く、顔|円く、大きさ過ぎたる鼻の下に、賤しげなる八字髭の上唇を蔽わんばかり、濃く茂れるを貯えたるが、面との配合を過れり。眼はいと....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
手でその大変な事業に着手した。何一つするにも恐ろしく時間がかかった。で、ときどき八字髭の女や、霜降りの木綿軍服を着た兵隊が田舎の恋人に手紙を書いてもらうくらいの....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
けつけて来た。この破屋《あばらや》に花のようなお嬢さんたちだの、厳《いか》めしい八字髭などが大勢目白押ししてるので、おやおや、と、吃驚《びっくり》してしまう。 ....
寺じまの記」より 著者:永井荷風
が一人。白い雨外套《あまがいとう》を着た職工風の男が一人、絣《かす》りの着流しに八字髭《はちじひげ》を生《はや》しながらその顔立はいかにも田舎臭い四十年配の男が....