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八宗
「八宗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八宗の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
礎も定まり、この先望むところは只御仁政一つあるのみじゃ。ましてや天台の教えは仏法
八宗第一の尊い御教じゃ。さればこそ竜造寺長門、無用の死金預かるよりも、これを活か....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
盲の農夫でありました――与八のことは問題外ですが、万一、こんな行いがこうじて、与
八宗がかつぎ上げられるようなことにでもなれば、それは与八の不幸であります。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ス・キリストを信じていたのだな、日本には八百万《やおよろず》の神があり、仏教には
八宗百派があるけれども、あちらではイエス・キリスト一つで統一されていたはずだ、本....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
一 誠に差出がましく恐入りますが、しばらく御清聴を煩わしまする。
八宗の中にも真言宗には、秘密の法だの、九字を切るだのと申しまして、不思議なことを....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
とは一体何であろう。当時の仏教は倶舎、律、真言、法相、三論、華厳、浄土、禅等と、
八宗、九宗に分裂して各々自宗を最勝でありと自賛して、互いに相|排擠していた。新し....
「雪の宿り」より 著者:神西清
特に禅刹で入浴のことを掌る役目だからである。しかし由玄はこの通り名で、大|華厳寺
八宗兼学の学侶のあいだに親しまれている。それほどにこの人は風呂好きである。したが....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
|専ら称していた正直正太夫の名は二十二年ごろ緑雨が初めてその名で発表した「小説|
八宗」以来知っていた。(この「小説
八宗」は『雨蛙』の巻尾に載っておる。)それ故、....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
名を樹葬と云い、霊柩を高く樹上に吊し行うものである。京都市外の嵯峨の清涼寺に近い
八宗論池の側に、棺掛桜《かんかけさくら》と云うのがある。伝説によると平安朝の貴族....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
でこそ感応寺の五重塔なれ、あら嬉しや、我らが頼む師は当世に肩を比すべき人もなく、
八宗九宗の碩徳たち虎豹鶴鷺と勝ぐれたまえる中にも絶類抜群にて、譬えば獅子王孔雀王....
「法然行伝」より 著者:中里介山
何なる大巻の文と雖《いえど》も三遍それを見ると明かになる。諸教の義理をあきらめ、
八宗の大意を窺い得てそれぞれの宗派宗派の先達《せんだつ》に会って自分の解釈を述べ....