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八尋
「八尋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八尋の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「盲人独笑」より 著者:太宰治
も知れない。 葛原勾当。徳川中期より末期の人。箏曲家他。文化九年、備後国深安郡
八尋村に生まれた。名は、重美。前名、矢田柳三。孩児《がいじ》の頃より既に音律を好....
「陣中日誌(遺稿)」より 著者:山中貞雄
幡太郎といえども枕を高くしてよい風景である。そこで我勇敢なる大原隊は来るべき (
八尋不二 宛) (四) 戦に備えて日毎演習を行ッている。 ボクも専ら童心にか....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
うと豊玉姫産にあたり竜に化《な》りあったと記されたが、異伝を挙げて〈時に豊玉姫|
八尋《やひろ》の大熊鰐《わに》に化為《な》りて、匍匐《は》い逶※《もごよ》う。遂....
「日輪」より 著者:横光利一
「卑弥呼。」と一言呟いた。 そのとき、君長の面前から下がって来た一人の宿禰が、
八尋殿を通って贄殿の方へ来た。彼は痼疾の中風症に震える老躯を数人の使部に護られて....
「秋の夜」より 著者:宮本百合子
奇しき光りよ。 常珍らなるかかる夜は ※燿郷の十二宮 眼くるめく月の宮 瑠璃の階
八尋どの 玉のわたどの踏みならし 打ち連れ舞わん桂乙女 うまし眉高く やさめの輝....
「水の女」より 著者:折口信夫
すことにもなっていたのであろう。 天孫又問ひて曰はく、「其秀起たる浪の穂の上に、
八尋殿起てゝ、手玉もゆら神の女等、大は磐長姫と号り、少は、木華開耶姫と号る。」…....
「魔王物語」より 著者:田中貢太郎
かりも往くと三次殿の塚と云う五輪の塔があって、其の背後には俗に天狗杉と云う七尋か
八尋位もある大杉が、塚を覆うように枝葉を張っていた。 「どんなものか、一つ其の妖....
「鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
ない。小鯛は、普通底から半|尋乃至一尋くらいが棚である。中鯛は、海底から三尋から
八尋くらいのところであるが、深くなるほど次第に棚が高くなって、百尋以上になると底....
「氷湖の公魚」より 著者:佐藤垢石
凄い紺碧を湛えて温度が低過ぎるため、舌触りに荒い感じを持つが、榛名湖は水深十七、
八尋で深い方ではなく、明るい淡青色で味がやわらかい。茶を煎じて熟すに適う。なお底....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
かもしれない。大体当山ではもとこの方が正面であった様だ。 第二の穴は深さ百六十
八尋以上だという。これは例の田村卯之助という人が、今より二十余年前まだ本人が尋常....