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八度
「八度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八度の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奈々子」より 著者:伊藤左千夫
浮かぶ。 梅子も出てきた、民子も出てきた。二坪にも足らない小池のまわり、七度も
八度も提灯を照らし回って、くまなく見回したけれども、下駄も浮いていず、そのほか亡....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
あったのかも知れない。またこれと同時に赤道に対する黄道の傾斜角を測定した結果が二
八度三五分となっている。 当時の最も顕著な天文学者はシリアの代官を務めていたア....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
器病の患者であることは、我れわれの素人眼にも殆んど疑うの余地がなかった。 「熱は
八度七分ぐらいある。」と、T君はさらに説明した。「軍医部が近いところにあれば、そ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
だって出ずにはいないだろうと云って、私の手を持って自分の額に当てがうのです。まず
八度くらいはあったろうと思われました。それから、とぼとぼ広間の方へ歩いて行ったの....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
てなかったね。いったい、このドドをどこで見つけたんだ?」 「それが、ほぼ東経二十
八度北緯四度のあたりです。英領スーダンと白領コンゴの境、……イツーリの類人猿棲息....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
長は、もっとある。月世界は非常に寒い。そこで空気服の中は、いつも摂氏《せっし》十
八度に温められてある。 まだ仕掛がある。空気のない月世界などでは、音を出すこと....
「海底都市」より 著者:海野十三
もっとも後で分かったことだが、この町は、家の中も往来も、温度はいつも同じの摂氏十
八度に保たれていた。 「では、出かける」 僕が部屋を出て行こうとすると、老ボー....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
へ床をとらせて、横になった。どうも気分がよくないから、検温器を入れて見ると、熱が
八度ばかりある。そこで枕を氷枕に換えて、上からもう一つ氷嚢をぶら下げさせた。 ....
「火星探険」より 著者:海野十三
巨大なる塔をなしていた。しかもその塔は、西の方へかなり傾斜して、十度まではないが
八度か九度は傾いていた。まるで魚雷が不発のまま突き刺さったような恰好である。そし....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
モール博士は、狼狽の色を、かくそうともしなかった。彼は、二度、三度……いや七度
八度と、爆破の釦を押した。 だが、爆発は、いつまでたっても、起らないのであった....
「夢がたり」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
六月のある素晴らしい日のこと――ただし素晴らしいと月並みなお断りをしたのは、列氏で二十
八度という温度だったからですが――その素晴らしい六月のある午後のこと、どこもかし....
「西航日録」より 著者:井上円了
スペッフェル(Strathpeffer)と名づくる鉱泉所に至る。この地は北緯五十
八度に当たる。その村の背後にベンウィビス(Ben Wyvis)嶺の横臥するあり、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
船後三時間を経て上陸し、下宿所に入る。ときに午後五時、細雨ようやく至る。寒暖六十
八度、わが梅雨の候のごとし。リオ港は天然に港湾の美を有するも、築港いまだ完成せず....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
もらって寄留届を出そうとすると、もうその日の執務時間に間にあわない。翌日になって
八度目にこれでよいことと思うて出すと、もう法律上の規程の時間に遅れているから罰金....
「古事記」より 著者:太安万侶
そこでツブラオホミが、この仰せを聞いて、自分で出て來て、帶びていた武器を解いて、
八度も禮拜して申しましたことは「先にお尋ねにあずかりました女《むすめ》のカラ姫は....