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八束
「八束〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八束の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ま御用|鍛冶《かじ》を勤めまするもの、事の起こりは富士見ご宝蔵お二ノ倉のお宝物、
八束穂《やつかほ》と申しまするお槍《やり》にどうしたことやら曇りが吹きまして、数....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しているらしかった。扉をあけて覗くと、神体はすでに他へ移されたのであろう、古びた
八束《やつか》台の上に一本の白い幣束《へいそく》が乗せてあるだけであった。その幣....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
れどすすみかねたる駒の山麓 ふみわくる深山紅葉を敷島のやまとにしきと見る人もがも
八束穂のしげる飯田の畔にさへ君に仕ふる道はありけり みだれ世のうき世の中にまじら....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
《えぎちゅう》、奥田|義人《よしと》、土方寧《ひじかたやすし》、岡村輝彦、穂積|
八束《やつか》の諸博士を始め、松野貞一郎君、伊藤|悌次《ていじ》君、中橋徳五郎君....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
此短歌一首もその時作ったものであろう。また此歌の左注に、憶良が病んだ時、藤原朝臣
八束(藤原|真楯)が、河辺朝臣|東人を使として病を問わしめた、その時の作だとある....
「山の春」より 著者:高村光太郎
べているうちに、山ではハンノキに金モールの花がぶら下がる。この木を山ではヤツカ(
八束か)とよんでいるが、大へん姿のいい木で、その細かい枝のさきに無数の金モールが....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
最も盛であります。 紙といえば出雲は岩坂で近時その名を広めました。この紙漉場は
八束郡にありますが、以前は傘紙とか障子紙とか大福帳の紙とかをわずかに作り出してい....