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公
「公〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
のは突然電燈をともしたと見え、横にこう云う字を浮かび上《あが》らせる。――上に「
公園|六区《ろっく》」下に「夜警詰所《やけいつめしょ》」。上のは黒い中に白、下の....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
えては、『何しろいくら開化したと云った所で、まだ日本では妾《めかけ》と云うものが
公然と幅を利《き》かせているのだから。』と、よく哂《わら》ってはいたものなのです....
「河童」より 著者:芥川竜之介
後ろに苦い顔をしていたペップの言葉です。僕はもちろん不快を感じました。しかし主人
公のゲエルはもちろん、ペップやチャックもそんなことは当然と思っているらしいのです....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
太郎には当時十七歳の、求馬《もとめ》と云う嫡子《ちゃくし》があった。求馬は早速|
公《おおやけ》の許《ゆるし》を得て、江越喜三郎《えごしきさぶろう》と云う若党と共....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
云うのは、役者でね。あいつがまだ浅草|田原町《たわらまち》の親の家にいた時分に、
公園で見初《みそ》めたんだそうだ。こう云うと、君は宮戸座《みやとざ》か常盤座《と....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
は美人と云うほどではない。しかし、――保吉はまだ東西を論ぜず、近代の小説の女主人
公《じょしゅじんこう》に無条件の美人を見たことはない。作者は女性の描写になると、....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
」の字病院へ半之丞の体を売ったのは。しかし体を売ったと云っても、何も昔風に一生奉
公《いっしょうぼうこう》の約束をした訣《わけ》ではありません。ただ何年かたって死....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
いた。
もし、まだ片のつかないものがあるとすれば、それは一党四十七人に対する、
公儀《こうぎ》の御沙汰《ごさた》だけである。が、その御沙汰があるのも、いずれ遠い....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
ましょうか?
主筆 そうして頂ければ好都合《こうつごう》です。
保吉 女主人
公《じょしゅじんこう》は若い奥さんなのです。外交官の夫人なのです。勿論東京の山《....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
この話の主人
公は忍野半三郎《おしのはんざぶろう》と言う男である。生憎《あいにく》大した男では....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
果てるとも知れぬものの云いようのない憂愁の中に沈めてしまった。この小説中の女主人
公たちは今でも生きていて、もう髪は真ッ白になっている。おお、金色の髪の毛が縮れて....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
より「しかじかにて間違えられし」と告げれば、この巡査顔を知りたれば打笑いて、「貴
公あまりこの橋の上に永くぶらつかれるからだ。この人は投身を企つる者ではござらぬ」....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の上は御返しを願いたいと書き添えてやった。この手紙も今に残っているそうであるが、
公表されてはおらぬ。 デビーは返事をよこして、親切にもファラデーに面会してくれ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
なくなった瞬間、ぴんと立ち、しゃんとして、相かわらず頭を高く上げているのだった。
公然と戦場で彼の敵と相対峙するのは正気の沙汰ではなかった。なにしろ敵は恋路を邪魔....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
の死後、いつも彼が、重罪犯人の訴訟記録をしまっていた事務机の中から、悲歎にくれた
公証人が、次のような、奇怪な書きものを見つけ出した。 それにはこんな題がついて....