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公刊
「公刊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公刊の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
屋への旧い借金も払わなければならず、おまけに、シャツを三枚と、それにまだ、こんな
公刊物の文中ではどうも明らさまに名前を挙げることもはばかられるような、下につける....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
其の誠実さは、勘定高い当時の武士気質の中にあって、燦然として光っている。 最近
公刊されたものであるが『密宝楠公遺訓書』と云う本がある。正成が正行に遺言として与....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
てていた「平戦法規論」(De Jure Belli ac Pacis)の大著述は
公刊せられることになったのである。 嗚呼、グローチゥスにして、もしこれを助くる....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
』は、大戦争があり同時に特殊の事情によって外国貿易が極めて栄えた時期に、はじめて
公刊された。 従って本書は人間に対し異常な需要があり、人口過剰から何等かの害悪....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
爵の東京遷都建白等について、その前後の経緯を纏めて編著された冊子があり、その書の
公刊を見るに及んで、書中に引用された日記か何かによって、はじめてその事実を知った....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
がこの講座を占めてからは、絶えず私を激励して、経済学及び社会経済学の基礎的概論の
公刊を始めることを得せしめた。この概論は独創的方法によって仕上げられた新しいプラ....
「書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
場を拡大された。私蔵装飾本は、本のうちの甚だ少数なる一部となった。そして大多数は
公刊装本によるものが規準となった。現代に於ては、本も甚だ多衆的なアンチームな姿を....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
たのは、憐れというも愚かな話であった。けれども赫々たるその功績は没すべくもなく、
公刊せられた『大学紀要』上におけるその論文は燦然《さんぜん》としていつまでも光彩....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
菊池氏の『奈良平安時代に於ける奥羽経営』なる書は、さすがに三上・萩野両博士のその
公刊を勧告せられしほどありて、多くの史料をよく按排し、巧みに他人の諸説を引用して....
「深川の散歩」より 著者:永井荷風
うとしたが、居住者のこれを惜しんだ事と、考証家島田筑波氏が旧記を調査した小冊子を
公刊した事とによって、纔《わずか》に改称の禍《わざわい》を免れた。) 冬木弁天....
「向嶋」より 著者:永井荷風
存在していない。先生の名著『※言《らんげん》長語』の二巻は明治三十二、三年の頃に
公刊せられた。同書に載せられた春の墨堤《ぼくてい》という一篇を見るに、 「一、....
「解説」より 著者:原田義人
リズムは十分にわれわれ読者の前に提供されていなかった。数多くの遺稿や日記や書簡が
公刊され、全集がほぼ完結したのは、比較的新しいことである。第一の点に関しては、い....
「年譜」より 著者:原田義人
全集出版者がすでに入手しているが、おそらく個人の秘密を尊重するためであろう、まだ
公刊されていない。カフカ研究中、資料的に十分わかっていない重要な部分である。 小....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ら、日本語の軍事学の図書は残念ながら西洋列強諸国に比して余りに貧弱である。しかし
公刊の戦史その他の出版物が相当にあるのだから、研究しようとするなら必ずできる。私....