公器[語句情報] »
公器
「公器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公器の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女性の教養と新聞」より 著者:宮本百合子
いのではないかと思う。全体的に見て、今日の新聞そのものの性質が、明治初年の天下の
公器としての自由性を失われているのであるから、現象的にニュースの断片を注ぎ込まれ....
「逆立ちの公・私」より 著者:宮本百合子
いて日本の社会を混乱させる公私逆立ちの形として現われている。支配者たちは、人民の
公器たる政府の実力で、これらの大課題を、どのように公的に処置しつつあるだろうか。....
「便乗の図絵」より 著者:宮本百合子
務大臣の野溝は、もう地方新聞に紙はいまにいくらでもまわしてやると失言した。人民の
公器であるラジオの民主化がいわれているうちに、政府は全く官僚統制の放送事業法案を....
「新しい潮」より 著者:宮本百合子
であるにもしろ政治家としてのトルーマンの確信がはっきりわかっていたのなら、日本の
公器であるはずの日本の新聞が、どうして公平に記事を選ばず、デューイ当選を、まるで....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
て日本の民主化と世界の平和のために、特定のあらゆる権力に従えさせられることのない
公器としてのラジオ放送事業をのぞんでいる。他の二つの案も、ある点ではこの委員会案....
「現代史の蝶つがい」より 著者:宮本百合子
世界にどっさりおり、日本の中にもたくさんいただろう。この日ごろ日本の新聞としての
公器性が失われていることを遺憾に思っている真面目な人々は、十一月三日のほとんどす....
「ジャーナリズムの航路」より 著者:宮本百合子
いる。新聞週間がはじまったときの街頭録音で、発言した人々の圧倒的な希望は、新聞の
公器性を自覚してほしいこと、正確な事実に立つ報道をしてもらいたいことだった。これ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
とは、新聞紙に対する民衆の信頼を甚だしく傷つけた。 そこで新聞紙のような天下の
公器を信用出来ないというところから、パンフレットの発行が急に増大した。今日パンフ....
「中庸」より 著者:坂口安吾
山里の人間は妙な譬喩を用いて論議を行う天分がある。 「そもそも学校の宿直室は
公器である。同僚の危急見るに忍びないのは結構であるが、それでは何故に彼らの私宅を....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
じ理由をもって、総理指名の議決を受けた特別国会を解散するというがごときは、天下の
公器たる解散権を自己政党の内紛鎮圧に利用せんとするものであり、われら、これは北村....