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公園
「公園〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公園の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
のは突然電燈をともしたと見え、横にこう云う字を浮かび上《あが》らせる。――上に「
公園|六区《ろっく》」下に「夜警詰所《やけいつめしょ》」。上のは黒い中に白、下の....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
これは日比谷
公園のベンチの下に落ちていた西洋紙に何枚かの文放古《ふみほご》である。わたしはこ....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
云うのは、役者でね。あいつがまだ浅草|田原町《たわらまち》の親の家にいた時分に、
公園で見初《みそ》めたんだそうだ。こう云うと、君は宮戸座《みやとざ》か常盤座《と....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
っして忌憚《きたん》しようとは思っていない。不幸にして自分は城山《じょうざん》の
公園に建てられた光栄ある興雲閣に対しては索莫《さくばく》たる嫌悪《けんお》の情以....
「白」より 著者:芥川竜之介
プさえ、――けれどもそれが何になりましょう? あの自動車を御覧なさい。ええ、あの
公園の外にとまった、大きい黒塗りの自動車です。漆《うるし》を光らせた自動車の車体....
「早春」より 著者:芥川竜之介
たためではない。ただ人目《ひとめ》を避けるためにやむを得ずここを選んだのである。
公園、カフェ、ステエション――それ等はいずれも気の弱い彼等に当惑《とうわく》を与....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
たりしは、一時に垂《なんな》んとするころなりき。白昼《ひるま》を欺くばかりなりし
公園内の万燈《まんどう》は全く消えて、雨催《あまもよい》の天《そら》に月はあれど....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
――薬種屋の虎屋の横町の俗称――今の有名な泥鰌屋の横町辺が中心です。西両国、今の
公園地の前の大川縁に、水茶屋が七軒ばかりもあった。この地尻に、長左衛門という寄席....
「銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
風景と光線の応用とが珍らしくって、評判だったものです。これを私の父が模倣して浅草
公園で興行しようと計画したことがありましたが都合でやめました。 明治五年初めて....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
頭には先ず私の父の椿岳を挙げます。私の父も伯父も浅草寺とは種々関係があって、父は
公園の取払になるまで、あの辺一帯の開拓者となって働きましたし、伯父は浅草寺の僧侶....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
の外へ出ると、青ぞらの映った雪解けの道をせっせと姉の家へ歩いて行った。道に沿うた
公園の樹木は皆枝や葉を黒ませていた。のみならずどれも一本ごとに丁度僕等人間のよう....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
してあるいていました。そこで、うわおいぐつも魔法をつかう機会がありませんでした。
公園の並木道にはいると、書記はふとお友だちの、若い詩人にであいました。詩人は、あ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
物理学者。 ゲッチンゲン(地)〔Go:ttingen.〕(ドイツ) ケンシントン
公園(地)Kensington Gardens. ケル(人)Kerr. 英国の物....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
が懸る。…… 遠山の桜に髣髴たる色であるから、花の盛には相違ないが、野山にも、
公園にも、数の植わった邸町にも、土地一統が、桜の名所として知った場所に、その方角....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
僕はもう今昔の変化を云々するのにも退屈した。僕の目に触れるものは半ば出来上った小
公園である。或はトタン塀を繞らした工場である。或は又見すぼらしいバラックである。....