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「公権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公権の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
りの文章であった。 人ヲ殺スハ、国家ノ大禁ニシテ、人ヲ殺ス者ヲ罰スルハ、政府ノ公権ニ候処、古来ヨリ父兄ノ為ニ、讐ヲ復スルヲ以テ、子弟ノ義務トナスノ古習アリ。右....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
三に、氏が答弁権(Jus respondendi)(法律上の問題に対し答弁をなす公権)を有せしや否やについても学者の所説は一致しない。或学者は曰く、ディーゲスタ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。そしてファンティーヌのうちに概略された女の運命と、ジャヴェルのうちに具現された公権とを、目に見たのであった。彼は徒刑場に戻った、それもこのたびは善をなしたがた....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
かしぶんさん》の訴えを起さしめ、かくして彼の一身《いっしん》を縛《しば》り、また公権をさえ褫奪《ちだつ》して彼をして官途に就《つ》く能《あた》わざらしめ、結局|....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
のずから塾生の教導を後にせざるをえず。その失、三なり。 一、私塾には黜陟・与奪の公権なきがゆえに、人生|天稟《てんぴん》の礼譲に依頼して塾法を設け、生徒を導くの....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
|処世《しょせい》の権理《けんり》に公私の区別ありて、先ず私権を全うして然る後、公権の談に及ぶべしとの次第は、かつて『時事新報』の紙上にも記したることなるが(去....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
腑の抉出、四つ裂きである。 エリザベス女王はロオペ博士未亡人に慈愛をそそいだ。公権喪失を宣せられた故人ではあるが、その遺品、動産のたぐいは、すべて未亡人に下げ....
三国志」より 著者:吉川英治
如く、野盗掠奪を旨とするのとは違うぞ。天下の塗炭を救い、害賊を討ち、国土に即した公権を確立し、やがては永遠の平和と民福を計るにある。分っておるかそこのところは!....
放免考」より 著者:喜田貞吉
所定の刑期を終って出獄放免せられたものの名称である。しからばその放免囚が、特別に公権停止もしくは公権剥奪の付加刑を課せられ、或いは郷国追放の処分を受けなかった限....