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公正
「公正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
がねばならぬ。 戦争の発達を東洋、特に日本戦史によらず、単に西洋戦史によるのは
公正でないと思う。 答 「戦争史大観の由来記」に白状してある通り、私の軍事学に....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
う。幸村、基次、重成などの名前が、今でも児童走卒にも伝っているのは、後世の批判が
公正な事を示していて、うれしい事である。こう云う名前は、映画や大衆小説の俄作りの....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
は忽ち幾千万の人々が恩賞を競望して居る。然るに公家一味の者の外は、空しく恩賞の不
公正を恨み、本国に帰って行く。かかる際にも不拘、大内裏の造営は企劃され、諸国の地....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
たので、あたしたちは好きにならずにはいられませんでした。あのかたはメグについては
公正明大で、メグを愛しているが、結婚を求める前にたのしく暮せる家を持てるように稼....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
と、燃ゆるが如き本能的な熱愛とをもっていなければならない。普通妥当の真理への忠実
公正というだけでなく、同時代への愛、――実にそのためにニイチェのいわゆる没落を辞....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
バーなんか、お廃しになって結婚なさればいいじゃありませんか。」前川は、出来るだけ
公正でありたいらしく、感情を殺していった。 「まあ、貴君まで、私をいじめていらっ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
速い跫音を聞くように思ったりして――。 私は今晩、かねて私の義務であったので、
公正証書のために彼の動産表を作ろうと思って、船長室へはいってみると、すべての物は....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
これを予定していたのであった。そして予定通りそれを断行したのであった。その議論の
公正なる、その行動の勇敢なる、万世の後になお我が皇統の特異なる所以を知らしめ、懦....
「火夫」より 著者:カフカフランツ
だ。船長はいい人らしいし、それにちょうど今、カルルにはそう思われたのだが、自分が
公正な上役であることを示そうとする何か特別の理由があるのだ。だが結局のところ、船....
「城」より 著者:カフカフランツ
がもっとよくなるのです。そうすれば、あなたはたとえばわたしに対してただちにもっと
公正な態度を取り、わたしがどんな驚きを味わったか、ということを気づき始めるでしょ....
「流刑地で」より 著者:カフカフランツ
、この土地ではいろいろな事柄がひどくこちらの気をそそるものがある。裁判手続きの不
公正なことと刑執行の非人間的なこととは疑う余地がない。それをだれだって旅行者の何....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
オー・リンボチェ決して肯くことは出来ません。」この誓いを得さえすればチベットでは
公正証書を取ったよりも確かなものである。そこで私は「そんなら無理に頼む必要もない....
「お母さんは僕達の太陽」より 著者:小川未明
て、この子供の心をよく知らなければならない。これを知ったなら、お母さんは、いつも
公正であるであろうし、やさしくあるでありましょう。 子供が、外から家へ入って来....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
××新聞社の編集局長A氏は旧侯爵藤原
公正から招待状を貰った。彼は次長を顧みて、 「君、これを読んで見給え、特種階級も....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
である。 しかし私は信仰の統一と武力の発達のほか、一般文明の進歩に依り全人類の
公正なる生活を保証すべき物資が大体充足せらるる事が必要であると考える。すなわち人....