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公爵
「公爵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公爵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
く》の仏のように無数の過去生を通り抜けた。イヴァン・カラマゾフを、ハムレットを、
公爵アンドレエを、ドン・ジュアンを、メフィストフェレスを、ライネッケ狐を、――し....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
の息子《むすこ》におしなさい。もっとも華族ならば伯爵か子爵ですね。どう云うものか
公爵や侯爵は余り小説には出て来ないようです。
保吉 それは伯爵の息子でもかまい....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
った。 十番館には、戦争犯罪容疑者として収容される前夜、青酸加里で自殺した遠衛
公爵の三男坊が憂さばらしか、それとも元来享楽的なのか、時どき踊りに来るほか、数名....
「M侯爵と写真師」より 著者:菊池寛
またこの杉浦というやつが、図々しくって押しが太くて、鼻柱が強くて、大臣宰相でも、
公爵でも、何の遠慮もあらばこそ、ぐんぐんぶつかって行く男なのです。 一体、杉浦....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ペペであろうか。いや、それでなくもっと高貴な婦人、たとえばプルスカヤ伯爵夫人か、
公爵令嬢マリア・ムルマンクか。さっぱり見当がつかないなあ。 それからそれへと、....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
妙にそり返って、ゆったりと足を運んで歩いていた。今考えても、ちょっとこう、小さな
公爵夫人というような気がする。 光子さんは衛戍病院のごく下級な薬剤師か何かの娘....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
さであった。 祝典を、とどこおりなく終えたアカグマ最高行政官の大総督スターベア
公爵は、幕僚委員と、招待しておいた各国使臣とに取り囲まれて、子供のように、はしゃ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
「火星兵ではないよ、火星人ではあるけれども……」
「では、なに者……」
「ロロ
公爵とルル
公爵だ。火星から、地球へ亡命して来ておられる方だ」
「ああ、ロロとルル....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
クラリモンドはいつも豪奢な生活をして自然にクレオパトラの風があり、わたしはまた
公爵の子息を小姓にして、あたかも十二使徒のうちの一族であり、あるいはこの静かな共....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
で、祖母はいかにも尤もらしく、まだ負債を返済していないことを手軽に言訳してから、
公爵と勝負をはじめた。祖母は三枚の骨牌札を選んで順じゅんにそれを賭けて行って、と....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
in(Charles.)一八〇九―一八八二。英国有名の博物学者。 タスカニイの大
公爵 Grand Duke of Tuscany. チンダル Tyndall. ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ようです。それは自分の子供が法王になれば、自分らは法王の王族としてシナ政府からは
公爵を受くることが出来るのみならず財産も沢山に得られて、実にこの世における円満な....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ための最後の大きな足掻きだった。それが失敗に終わった結果、ノウフォークのみじめな
公爵――スコットランドの女王マリーとの結婚を夢見たあの貧弱なホワアドは、首を断た....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
あえてしなかった。 そしてさらにまた最後に、ある道化者にとっては、その理想は、
公爵夫人等やその腰元どもの首を熱心に要求した――それも
公爵夫人等はコブランツに行....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
の袂にある表忠碑も昔に変らなかった。表忠碑を書いたのは日露役の陸軍総司令官大山巌
公爵である。日露役のはじまったのは僕の中学へはいり立てだった。明治二十五年に生れ....